命に関わることもある重症急性膵炎

命に関わることもある重症急性膵炎

防災防犯を教えて

「重症急性膵炎」って、防災・防犯と何か関係があるんですか?

防災防犯の研究家

良いところに気がつきましたね!「重症急性膵炎」は、膵臓の病気なので、防災・防犯とは直接の関係はありません。もしかして、違う言葉を調べているんじゃないかな?

防災防犯を教えて

あ、本当だ!防災・防犯について調べていたのに、いつの間にか病気について調べていました…

防災防犯の研究家

なるほどね。調べたいことが色々あると、ついつい関係ないことも調べちゃったりするよね。また何か分からないことがあったら聞いてね!

重症急性膵炎とは。

「防災・防犯」とは関係ありませんが、「重症急性膵炎」について説明します。重症急性膵炎は、すい臓に急に炎症が起こり、すい臓やその周りの脂肪組織に出血や壊死を引き起こす病気です。この炎症が全身に広がり、肺、腎臓、肝臓などの大切な臓器に障害が出たり、すい臓に膿がたまるなど重い感染症を併発したりするため、命に関わる危険性の高い病気です。重症急性膵炎の原因は、多い順に、お酒、原因不明のもの、胆石となっています。重症急性膵炎の診断は、次に示すサインのうち(1)が1つ、あるいは(2)が2つ以上当てはまる場合に行います。(1)ショック、呼吸困難、神経症状、重い感染症、出血しやすい、ヘマトクリット値30%以下、塩基過剰度-3mEq/l以下、尿素窒素40mg/dl以上(またはクレアチニン2.0mg/dl以上)、(2)乳酸脱水素酵素700IU/l以上、動脈血酸素分圧60mmHg以下、カルシウム7.5mg/dl以下、血糖値200mg/dl以上、総蛋白6.0g/dl以下、血小板数10万/mm3以下、プロトロンビン時間15秒以上、CTグレード4以上。重症急性膵炎では、急性膵炎の一般的な治療に加えて、早い段階から集中治療室で積極的に治療を行う必要があります。具体的には、タンパク質を分解する酵素を抑える薬や抗菌薬を持続的に投与する治療、血液をろ過して浄化する治療、手術による治療、原因を取り除く治療などが考えられます。

重症急性膵炎とは

重症急性膵炎とは

– 重症急性膵炎とは私たちの体の中にある、食べ物を消化するための液(膵液)と血糖値を調節するホルモンを作る臓器、膵臓。この膵臓に急性の炎症が起こり、出血や組織の壊死を引き起こす病気を急性膵炎と言います。急性膵炎の中でも、特に重症化したものが-重症急性膵炎-です。重症急性膵炎は、単に膵臓だけに留まらず、生命維持に重要な役割を担う他の臓器にも深刻な影響を及ぼします。例えば、呼吸を司る肺や、血液をろ過して老廃物を排泄する腎臓、代謝や解毒を行う肝臓などが、重症急性膵炎の影響を受ける可能性があります。これらの臓器が正常に機能しなくなることで、命に関わるような状態に陥ってしまう危険性もあるのです。さらに、重症急性膵炎は、重篤な感染症を併発するリスクも孕んでいます。例えば、膵臓に膿瘍(うみ)が溜まるなどして、体の抵抗力が弱っているところに、さらに細菌感染などが重なってしまうと、治療がより困難になる可能性があります。このように、重症急性膵炎は命に関わる危険性も秘めた病気であるため、早期発見と適切な治療が非常に重要になります。

重症急性膵炎とは

主な原因

主な原因

– 主な原因

重症急性膵炎は、命に関わる危険性もある膵臓の炎症です。その主な原因として最も多いのは、過度な飲酒です。お酒を飲み過ぎると、膵臓で消化酵素が過剰に作られ、膵臓自身を消化してしまうことで炎症を引き起こすと考えられています。

次に多い原因は、「特発性」と呼ばれるものです。これは、様々な検査を行っても原因を特定できないものを指します。

三番目に多い原因は、胆石です。胆石とは、胆のうで作られる胆汁の成分が固まって石のように硬くなったものです。この胆石が胆管を詰まらせてしまうことで、胆汁の流れが悪くなり、膵臓に炎症を引き起こすことがあります。

その他にも、高脂血症や高カルシウム血症、特定の薬剤の使用などが原因となる場合もあります。

重症急性膵炎は早期発見・早期治療が重要です。腹痛や背中の痛み、吐き気などの症状が出た場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

順位 原因 詳細
1 過度な飲酒 お酒の飲み過ぎにより、膵臓で消化酵素が過剰に作られ、膵臓自身を消化してしまうことで炎症を引き起こす。
2 特発性 様々な検査を行っても原因を特定できないもの。
3 胆石 胆石が胆管を詰まらせてしまい、胆汁の流れが悪くなり、膵臓に炎症を引き起こす。
その他 高脂血症、高カルシウム血症、特定の薬剤の使用など

診断の基準

診断の基準

– 診断の基準

重症急性膵炎と診断する上で最も重要な点は、命に関わるような深刻な症状が出ているかどうかです。具体的には、ショック状態に陥ったり、呼吸が苦しくなったり、意識がもうろうとする神経症状が見られる場合が挙げられます。また、重篤な感染症を併発したり、出血が止まりにくくなるなど、他の臓器にも影響が及んでいる場合は、重症急性膵炎と診断される可能性が高くなります。

もちろん、これらの症状に加えて、血液検査や画像検査の結果も診断の重要な判断材料となります。血液検査では、アミラーゼやリパーゼといった膵臓で作られる消化酵素の値を調べます。これらの数値が上昇している場合は、膵臓に炎症が起きていることを示唆します。また、炎症の程度や他の臓器への影響を調べるために、血液中の白血球数やCRPなどの炎症反応、肝臓や腎臓の機能を評価する項目も確認します。

画像検査では、主に超音波検査やCT検査が行われます。これらの検査により、膵臓の腫れや周囲の炎症、壊死の程度などを詳しく確認することができます。これらの検査結果を総合的に判断し、重症急性膵炎の診断を下します。

診断基準 詳細
重症度 – 命に関わるような深刻な症状の有無
– ショック状態
– 呼吸困難
– 意識障害
– 重篤な感染症の併発
– 出血傾向
血液検査 – アミラーゼ、リパーゼの上昇
– 白血球数、CRPなどの炎症反応
– 肝臓、腎臓の機能
画像検査 – 超音波検査、CT検査
– 膵臓の腫れ、周囲の炎症、壊死の程度の確認

重症度と治療

重症度と治療

急性膵炎の中でも特に重症化した「重症急性膵炎」と診断された場合には、その深刻度合いに応じて適切な治療が施されます。重症化すると、生命維持に不可欠な機能をサポートする集中治療室での管理が必要になることもあります。

治療の中心となるのは、炎症を起こしている膵臓を鎮める薬です。さらに、細菌感染を防ぐために抗生物質を投与したり、十分な栄養を補給するために点滴を行ったりします。重症例になると、自力での呼吸が困難になるため、人工呼吸器を用いた呼吸管理や、血液を浄化する血液透析が必要となることもあります。

急性膵炎の原因が、胆石やアルコールの過剰摂取など特定できる場合には、原因そのものを取り除くための手術を行うこともあります。例えば、胆石が原因で膵管が詰まっている場合は、その胆石を取り除く手術が必要となります。このように、重症急性膵炎の治療は、患者さんの状態に合わせて多岐にわたる医療処置が必要となる複雑なものです。

予防と早期発見

予防と早期発見

– 予防と早期発見

重症急性膵炎は、命に関わることもある恐ろしい病気ですが、早期発見と適切な治療によって助かる確率がぐっと高まります。

日頃から、食べ過ぎや飲み過ぎは膵臓に大きな負担をかけるため、控えるようにしましょう。栄養バランスのとれた食事を心がけ、健康的な生活を送りましょう。

また、定期的な健康診断も、病気の早期発見に役立ちます。健康診断の結果、気になる点があれば、ためらわずに医師に相談しましょう。

さらに、もしも、上腹部(みぞおち)の激しい痛み、吐き気、嘔吐、発熱などの症状が出た場合は、すぐに医療機関を受診してください。重症急性膵炎の可能性があります。自己判断はせず、医療専門家の適切な診断と治療を受けることが重要です。

段階 ポイント
予防 – 食べ過ぎ、飲み過ぎを控える
– 栄養バランスのとれた食事
– 健康的な生活
– 定期的な健康診断
早期発見 – 上腹部(みぞおち)の激しい痛み
– 吐き気
– 嘔吐
– 発熱
対応 – 自己判断はせず、すぐに医療機関を受診