都市部の水害リスク:内水氾濫とは?
防災防犯を教えて
「内水氾濫」って、結局どういうこと?普通の洪水とは違うの?
防災防犯の研究家
いい質問だね!普通の洪水は、川の水が増水して堤防を超えてしまうことを指すことが多いよね。一方、「内水氾濫」は、堤防の内側で起こるんだ。大雨で排水が追いつかなくなったり、逆に川の水が逆流してくることで、街の中に水が溢れてしまうことを言うんだよ。
防災防犯を教えて
なるほど!じゃあ、川の近くに住んでいなくても「内水氾濫」は起こる可能性があるってこと?
防災防犯の研究家
その通り!都市部では、コンクリートで地面が覆われているから、雨が地面に染み込みにくく、内水氾濫が起きやすいんだ。だから、川の近くに住んでいなくても、日頃から「内水氾濫」への備えは大切なんだよ。
内水氾濫とは。
大雨が降ると、水が溢れてしまうことがありますね。 川の水は「外水」と呼びますが、堤防の内側、私達が暮らしている場所にある水は「内水」と呼びます。 たくさんの雨が降ると、排水溝や下水道を水が流れきれなくなり、溢れてしまうことがあります。これが「内水氾濫」です。 また、大きな川に小さな川が合流する場所では、大きな川の「外水」の水位が上がると、小さな川に水が逆流してしまうことがあります。 このように、内水の排水が悪くなり、家や道路が水に浸かってしまうことを「内水氾濫」と言います。
身近に潜む水害、内水氾濫
近年、都市部を中心に、短時間に大量の雨が降る集中豪雨が頻発し、各地で大きな被害が出ています。水害と聞いて、多くの人は川の氾濫を思い浮かべるのではないでしょうか。確かに、川の水が堤防から溢れてしまう「外水氾濫」は、広範囲にわたって甚大な被害をもたらします。しかし、近年では、私たちの身近な場所で起こる「内水氾濫」による被害も増加しているのです。内水氾濫とは、市街地などに降った雨が、排水溝や下水道などの排水能力を超えてしまい、道路や建物に流れ込んでしまう現象を指します。
内水氾濫は、都市化の進展と深く関係しています。都市部では、建物や舗装された道路が増えたことで、雨水が地面にしみ込みにくくなっています。そのため、一度に大量の雨が降ると、雨水が行き場を失い、内水氾濫を引き起こしやすくなるのです。また、地球温暖化の影響も指摘されています。温暖化によって、大気中に含まれる水蒸気量が増加し、集中豪雨が起こりやすくなっていると考えられています。
内水氾濫は、私たちの生活に深刻な被害をもたらします。道路が冠水すれば、交通網が麻痺し、物流が滞るなど、経済活動にも大きな影響が出ます。また、床上浸水により家財が損壊したり、停電が発生したりするなど、生活にも大きな支障が生じます。さらに、地下に流れ込んだ水が建物の基礎を傷つけ、建物の安全性に影響を及ぼす可能性もあります。
雲の種類 | 特徴 | 天気 |
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積乱雲 | 高くもくもくと成長する、強い上昇気流、激しい対流活動 | 激しい雨、雷 |
巻雲 | 高い空に浮かぶ、氷の結晶 | 晴天 |
内水とは何か?
– 内水とは?私たちの暮らしを脅かす水の正体
「内水」とは、普段私たちが生活している地域、つまり堤防の内側に存在する水のことです。
例えば、急に降り出した雨や、家庭から出る生活排水などが内水にあたります。
普段は、道路脇にある側溝や、家庭にある下水道を通り、内水は河川へと流れていきます。
しかし、一度に大量の雨が降ると、排水能力を超えてしまい、内水が溢れ出てしまうことがあります。
これが「内水氾濫」と呼ばれる現象です。
内水氾濫は、都市部で発生しやすく、私たちの生活に大きな被害をもたらす可能性があります。
地下街や地下鉄への浸水はもちろんのこと、道路が冠水することで交通網が麻痺したり、家屋に浸水し、家財道具が被害を受けたりする可能性もあります。
内水氾濫は、いつ、どこで起こるかわかりません。
日頃から、ハザードマップを確認するなど、いざという時のための備えをしておくことが重要です。
内水氾濫のメカニズム
内水氾濫は、文字通り、私たちの暮らす地域の内側で起こる洪水です。集中豪雨などで大量の雨が短時間に降ると、排水能力が追いつかなくなり、道路や住宅地に水が溢れ出てしまいます。これが内水氾濫です。
内水氾濫の主な原因は、排水能力の不足にあります。都市部では、側溝や下水道などの排水設備は、ある程度の雨量を想定して設計・整備されています。しかし、近年頻発するゲリラ豪雨のような想定を超えるような豪雨に見舞われると、排水設備の能力を超えてしまい、水が溢れ出てしまうのです。
また、都市化の進展も内水氾濫のリスクを高める要因の一つです。都市化が進むと、アスファルトやコンクリートなど、水を通しにくい地表面が増加します。そのため、雨が降っても地面に浸透しにくくなるため、排水設備に流れ込む水の量が急増し、負担が大きくなってしまいます。その結果、排水能力が追いつかず、内水氾濫が発生しやすくなるのです。
内水氾濫は、私たちの生活に大きな影響を与える可能性があります。浸水による家屋や財産の被害はもちろんのこと、道路の冠水による交通麻痺、ライフラインの断絶など、私たちの生活に深刻な影響を及ぼす可能性があります。
本川の氾濫が内水氾濫を招くことも
近年、都市部を中心に内水氾濫による被害が増加しています。内水氾濫とは、激しい雨などによって、排水能力を超える水が市街地に溢れてしまう現象を指します。
内水氾濫の原因は、集中豪雨だけではありません。実は、本川の氾濫が内水氾濫を引き起こすケースもあるのです。
例えば、大きな河川と、それに流れ込む小さな河川を想像してみてください。大雨が降ると、まず大きな河川の水位が上昇します。すると、小さな河川に流れ込めていた水が、水位の高い大きな河川に押し戻されてしまうのです。これを「背水現象」と呼びます。
特に都市部では、河川近くに低い土地を造成して住宅地などを開発することが多く、背水現象による内水氾濫のリスクが高まります。また、都市部はコンクリートやアスファルトで覆われているため、雨が地面にしみ込みにくく、ますます内水氾濫のリスクを高める一因となっています。
そのため、内水氾濫への対策としては、雨水貯留施設の設置や浸透性の高い舗装への変更など、雨水の排水能力を高める対策だけでなく、ハザードマップで浸水しやすい場所を確認する、避難経路を確認しておくなど、いざという時に備えた行動も重要です。
内水氾濫から身を守るためには
近年、都市部を中心に、集中豪雨による内水氾濫の被害が増加しています。内水氾濫とは、河川の氾濫ではなく、排水能力を超えた雨水が、下水道や排水路から溢れ出すことで発生する浸水被害です。都市部は、コンクリートやアスファルトで覆われているため、雨水が地面にしみ込みにくく、内水氾濫のリスクが高まります。
内水氾濫から身を守るためには、日頃からの備えが重要になります。まずは、自分が住んでいる地域のハザードマップを確認しましょう。ハザードマップには、浸水想定区域や避難場所、避難経路などが記載されています。自分の家がどの程度の深さまで浸水する可能性があるのか、安全な避難場所はどこなのかなどを事前に把握しておくことが大切です。また、自宅周辺の側溝や排水口にゴミが詰まっていると、雨水がスムーズに流れなくなり、内水氾濫のリスクが高まります。定期的に清掃するなど、日頃から水はけを良くしておくことも有効な対策です。
集中豪雨が発生した際は、気象情報に注意し、自治体からの避難情報が出たら、速やかに避難しましょう。特に、地下室や半地下に住んでいる方は、浸水が始まると、逃げ遅れる可能性が高いため、早めの避難を心がけてください。
内水氾濫とは | 発生原因 | 対策 |
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排水能力を超えた雨水が、下水道や排水路から溢れ出すことで発生する浸水被害 |
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