地震発生!「本震」とは?
防災防犯を教えて
先生、「本震」ってどういう意味ですか?地震の時にニュースで聞くんですけど、よくわからないんです。
防災防犯の研究家
いい質問だね。「本震」は、ある場所で短い間に起こる地震のなかで、一番規模が大きい地震のことを指すんだ。例えば、最初に小さな地震があって、しばらくして大きな地震がきたら、その大きな地震が「本震」になるんだよ。
防災防犯を教えて
なるほど!じゃあ、最初にくる小さな地震は何ていうんですか?
防災防犯の研究家
それは「前震」って呼ばれているよ。そして、「本震」の後にも、規模は小さいけれど、しばらくの間地震が続くことがある。それは「余震」っていうんだ。
本震とは。
ある地域で、決まった時間内に立て続けに地震が起きた時、その中で一番規模の大きかった地震のことを「本震」と言います。これは、本震の前に起こる地震(前震)や、本震の後で起こる地震(余震)と比べて使われる言葉です。
地震と本震の関係
地球内部の岩盤には、常に大きな力が加わっており、この力が限界を超えると岩盤が破壊され、地震が発生します。この時、破壊が始まった最初の地点を震源と呼びます。
地震は、一度の岩盤破壊で終わることは少なく、多くの場合、大小様々な規模の地震が連続して発生します。これは、最初の破壊によって周囲の岩盤に応力が集中し、新たな破壊を引き起こすためです。
一連の地震活動の中で、最も規模が大きい地震を「本震」と呼びます。本震は、最も強い揺れと被害をもたらすため、特に警戒が必要です。
本震の発生前に起こる比較的小さな地震を「前震」と呼びます。また、本震の後にも、規模の大小を問わず、「余震」と呼ばれる地震が続くことが多くあります。余震は、本震によって不安定になった周辺の岩盤が、再び安定するまでの間、繰り返し発生します。
地震活動は、活断層と呼ばれる、過去に繰り返し活動している断層に沿って発生することが多くあります。活断層周辺地域では、大地震発生の可能性が高いため、日頃からの備えが重要です。
用語 | 説明 |
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震源 | 地震発生時に、最初に岩盤破壊が始まった地点 |
本震 | 一連の地震活動の中で、最も規模が大きい地震 |
前震 | 本震発生前に起こる、比較的小さな地震 |
余震 | 本震後に続く、規模の大小を問わず、繰り返し発生する地震 |
活断層 | 過去に繰り返し活動している断層。地震活動は、活断層に沿って発生することが多い。 |
本震の前兆:前震
大きな地震の前に起こる比較的小さな地震を「前震」と言います。
巨大なエネルギーを秘めた地震は、そのエネルギーが解放される前に周辺の地盤に影響を与え、小さな揺れを発生させることがあるのです。これが前震であり、本震に先立つサインとして捉えることができます。
しかし注意が必要なのは、全ての本震に前震が伴うわけではないということです。地震の中には、前触れとなる揺れをほとんど感じさせずに、突如として大きな揺れが発生するものも少なくありません。
また、当初は前震だと考えられていた地震が、実際には本震であったというケースも存在します。後から更に規模の大きな地震が発生し、最初の地震が結果的に前震と判断されるというわけです。
このように、前震の発生は必ずしも本震の発生を確実に予測できるわけではありません。前震はあくまで可能性の一つとして捉え、日頃からの備えを怠らないように心掛けることが重要です。
前震の特徴 | 注意点 |
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大きな地震(本震)前に起こる比較的小さな地震 |
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本震の後:余震
大きな地震が発生すると、その後も揺れを感じることが多くあります。これは余震と呼ばれ、最初の地震よりも規模の小さい地震です。最初の地震は本震と呼ばれ、この本震によって周辺の地盤は大きく揺さぶられ、不安定な状態になります。余震は、この不安定になった地盤が再び安定する過程で発生します。
余震は、本震直後には数分おきに発生することもありますが、時間とともにその発生頻度は減っていきます。また、余震の規模も時間の経過とともに小さくなるのが一般的です。しかし、油断は禁物です。本震から数日後、場合によっては数年後に、大きな余震が発生することがあります。このような規模の大きな余震は、最大余震とも呼ばれ、本震で被害を受けた建物などをさらに損壊させる危険性があります。
余震は規模が小さくても、油断せずに身の安全を確保することが重要です。特に、本震によって家具が倒れたり、物が落ちてきたりする可能性がありますので、周囲の状況をよく確認し、安全な場所に移動するようにしましょう。
項目 | 説明 |
---|---|
本震 | 最初の大きな地震 |
余震 | 本震後に発生する小さな地震 ・頻度は時間とともに減少 ・規模も時間とともに減少 ・油断は禁物!最大余震は本震から数日後、場合によっては数年後に発生する可能性も |
最大余震 | 大きな規模の余震 |
本震の規模と被害
地震活動の中で最も規模の大きい地震を本震と呼びます。本震は、その規模の大きさゆえに、私たちにもたらす被害も甚大なものになりかねません。揺れによる被害はもちろんのこと、場合によっては、建物の倒壊や地盤の液状化、土砂災害、津波など、二次災害を引き起こす可能性もあります。
建物の倒壊は、人命を脅かすだけでなく、家財を失うことにもつながります。また、避難生活の長期化や、復旧作業の遅延にもつながる可能性もあります。地盤の液状化は、建物や道路の地盤が液体状になる現象で、建物の傾斜や倒壊、道路の陥没などを引き起こします。土砂災害は、大雨などによって山腹や斜面が崩れ落ちる現象で、住宅地などに大きな被害をもたらす可能性があります。津波は、海底地震などによって発生する巨大な波で、沿岸部に甚大な被害をもたらします。
このように、本震は私たちの生活に大きな影響を与える可能性があります。そのため、日頃から地震への備えをしておくことが重要です。家具の固定や避難経路の確認、非常持出品の準備など、できることから始めましょう。
本震発生時の行動
大きな地震が発生したとき、まず、自分の身の安全を確保することが何よりも大切です。激しい揺れを感じたら、すぐに近くの頑丈な机などの下に身を隠してください。テーブルや机がない場合は、座布団などで頭を保護することも有効です。
揺れが完全に収まるまでは、決して慌てて屋外へ飛び出したりしないでください。
揺れがおさまったら、周囲の状況を確認し、火を使っている場合は、速やかに火を消しましょう。
その後、出口が家具などで塞がれていないか確認し、避難経路を確保します。
この時、周囲の人と協力し、助け合いながら行動することが重要です。
安全を確保したら、ラジオやテレビ、行政の防災無線などから正確な情報を入手しましょう。
不確かな情報に惑わされず、落ち着いて行動することが大切です。
また、沿岸部にいる場合は、津波の発生にも注意し、高台へ避難するようにしてください。
状況 | 行動 |
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地震発生時、揺れを感じている間 |
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揺れがおさまった直後 |
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安全確保後 |
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