竜巻から身を守る!
防災防犯を教えて
先生、『竜巻』ってどんなものですか?ニュースでよく聞くけど、台風とは違うんですよね?
防災防犯の研究家
いい質問だね!竜巻は、積乱雲から渦を巻いた強い風が吹き降りてくる現象で、台風とは違うものなんだ。例えるなら、掃除機の先っぽから出る風のすごく強力なものかな。
防災防犯を教えて
掃除機の先っぽから出る風!台風より範囲は狭くても、風の強さは竜巻の方が強いんですか?
防災防犯の研究家
その通り!竜巻は台風よりも狭い範囲に、非常に強い風が集中するのが特徴なんだ。だから、竜巻が発生すると、家屋が壊れたりする大きな被害が出ることもあるんだよ。
竜巻とは。
「災害を防いだり、犯罪を防いだりすることに関係する言葉、『竜巻』について説明します。竜巻は、空気が上に向かって勢いよく吹き上がることで発生し、とても速いスピードでぐるぐると回転している、細長い筒のような形をした、強い風の渦のことを言います。この筒の太さは、直径が十数メートルから数百メートルまでと、大きさもいろいろです。竜巻は、入道雲など、空の高いところにある大きな雲の底から、漏斗のような形や柱のような形で、地面に向かって伸びてきます。陸の上を通ると、家や建物などを壊してしまうなど、大きな被害をもたらします。また、海の上を通ると、海水を吸い上げて、水の柱が立つこともあります。」
竜巻の発生メカニズム
– 竜巻の発生メカニズム竜巻は、積乱雲と呼ばれる、空高くまで発達した巨大な雲の中で生まれます。この雲の中では、暖かく湿った空気が上昇する上昇気流と、冷たく乾燥した空気が下降する下降気流が、まるで綱引きのように激しくぶつかり合っています。 このせめぎ合いの中で、空気の渦が生じ始めます。はじめは雲の中で回転しているだけの空気の渦ですが、上昇気流によってさらに勢いを増し、まるでフィギュアスケーターが腕を縮めて回転速度を上げるように、渦は細く速く回転を続けます。そして、ついにこの回転する空気の渦が、雲の底から漏斗状に地面に向かって伸び、地表に達したものが竜巻です。竜巻は、その形状から「漏斗雲」と呼ばれることもありますが、実際には空気中の塵や水滴が目に見えるようになっているため、柱状に見えることもあります。竜巻の発生には、強い上昇気流と大気の不安定さだけでなく、地上付近の風向や風速が急に変化する現象も深く関わっています。このような複雑な気象条件が重なり合って、初めて竜巻は発生するのです。
竜巻の脅威
竜巻は、突風を伴って地面にまで達する激しい渦巻きであり、その脅威は計り知れません。積乱雲や積雲から伸びるこの巨大な空気の柱は、時に直径数百メートルに達し、その中心付近では風速が毎秒100メートルを超えることもあります。これは、新幹線をも凌駕する速度であり、家屋を破壊したり、車を吹き飛ばしたりするほどの破壊力を持つことは想像に難くありません。
竜巻の恐ろしさは、その破壊力の大きさだけにとどまりません。発生から消滅までの時間が短く、予測が非常に難しいことも、被害を拡大させる要因となっています。発生場所や移動経路、規模を正確に予測することは難しく、竜巻の接近に気づくのが遅れてしまい、避難が間に合わなくなるケースも少なくありません。
竜巻は、いつ、どこで発生するかわからない自然災害です。日頃から竜巻の発生する可能性を認識し、いざという時のための備えをしておくことが重要です。竜巻から身を守るためには、丈夫な建物の中に避難することや、周囲の状況に注意を払い、早めの行動を心がけることが大切です。
項目 | 内容 |
---|---|
現象 | 積乱雲や積雲から伸びる巨大な渦巻き |
規模 | 直径数百メートル、中心付近の風速は毎秒100メートル超 |
被害 | 家屋破壊、車両飛散など甚大な被害 |
危険性 | 予測困難、発生から消滅までの時間が短い |
対策 | 丈夫な建物への避難、周囲の状況把握、早めの行動 |
竜巻発生時の対策
– 竜巻発生時の対策竜巻の接近は、突発的で予測が難しく、その猛烈な風は、家屋を破壊し、車を吹き飛ばすほどの威力を持っています。生命を守るためには、竜巻が接近した場合、速やかに安全な場所に避難することが最優先です。もし建物内にいる場合は、窓ガラスから離れてください。窓ガラスは竜巻の風圧で割れ、破片が凶器と化す危険性があります。そして、建物の中で最も強度が高いと考えられる部屋へ移動しましょう。例えば、地下室があれば、最優先で避難してください。地下室がない場合は、建物の中心部にある部屋や、窓のない浴室などに避難しましょう。いずれの場合も、姿勢を低くして、頭を守ることが重要です。丈夫な机やテーブルの下にもぐり込むのも有効な手段です。屋外にいる場合は、状況はより深刻です。竜巻の接近が確認されたら、頑丈な建物内に避難することが最優先です。近くに建物がない場合は、近くに水路や窪地があれば、できる限り低い姿勢を取りましょう。竜巻から逃げる際に、車での移動は大変危険です。竜巻の移動速度は非常に速く、竜巻の進路を予測することは困難なため、車で逃げようとして竜巻に巻き込まれる可能性があります。竜巻は予測が難しい自然現象ですが、備えあれば憂いなしです。日頃から竜巻に関する情報に注意し、竜巻発生時に備えて、安全な場所を確認しておくことが大切です。家族で避難場所や連絡方法などを共有しておくことも重要です。
場所 | 状況 | 行動 |
---|---|---|
建物内 | 竜巻接近 | – 窓ガラスから離れる – 最も強度が高い部屋へ移動(地下室 > 建物中心部の部屋 > 窓のない浴室など) – 姿勢を低くして頭を守る – 机やテーブルの下にもぐり込む |
屋外 | 竜巻接近 | – 頑丈な建物内に避難 – 建物がない場合は水路や窪地で低い姿勢を取る – 車での移動は避ける |
竜巻通過後の注意点
– 竜巻通過後の注意点竜巻は、通過した後も、油断できない危険を多く残します。安全を確保するために、以下の点に注意してください。-# 倒壊物や散乱物への注意竜巻の強風によって、建物が倒壊したり、電柱が倒れたりしている可能性があります。むやみに近づかず、安全な場所を確保してください。特に、壊れたガラスや金属片、飛散した瓦礫などが散乱しているため、足元に注意し、怪我をしないように十分気をつけましょう。-# ガス漏れや火災への警戒竜巻の被害によって、ガス漏れや火災が発生する危険性があります。ガス臭を感じたり、火災を発見したりした場合は、絶対に近づかず、直ちに消防へ通報してください。また、停電が復旧した際に、電気系統のショートなどから火災が発生する可能性もあります。電気設備の利用は慎重に行いましょう。-# ライフラインの復旧を待つ準備竜巻による被害が大きい場合、電気、ガス、水道などのライフラインが長期間にわたって停止する可能性があります。飲料水、食料、懐中電灯、携帯ラジオ、携帯電話の充電器などの非常用品を事前に準備しておくことが大切です。また、地域の行政機関などの情報に注意し、避難場所や支援物資に関する情報を確認しましょう。竜巻通過後は、周囲の状況に注意し、安全を第一に行動することが重要です。
注意点 | 詳細 |
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倒壊物や散乱物への注意 | – 建物倒壊、電柱倒壊の可能性あり。 – むやみに近づかず安全確保。 – ガラス片、金属片、瓦礫に注意し怪我防止。 |
ガス漏れや火災への警戒 | – ガス漏れ、火災発生の可能性あり。 – 発見時は近づかず消防へ通報。 – 停電復旧時の電気系統ショートによる火災に注意。 |
ライフラインの復旧を待つ準備 | – 電気、ガス、水道など長期間停止の可能性あり。 – 飲料水、食料、懐中電灯など非常用品を準備。 – 行政機関の情報に注意し、避難場所や支援物資情報を確認。 |