命に関わることも!てんかん重積状態とは?
防災防犯を教えて
先生、「てんかん重積状態」って、具体的にどんな状態のことですか?
防災防犯の研究家
良い質問ですね。「てんかん重積状態」は、てんかん発作が30分以上続いたり、発作と発作の間で意識が戻らない状態を指します。これは命に関わることもあるため、迅速な対応が必要になります。
防災防犯を教えて
意識が戻らないこともあるんですね… どうして「てんかん重積状態」になるのですか?
防災防犯の研究家
主な原因としては、てんかんの治療薬を飲み忘れたり、疲れが溜まっていたり、お酒をたくさん飲んでしまったりすることが挙げられます。規則正しい生活と治療の継続が大切ですよ。
てんかん重積状態とは。
「災害や犯罪に備える上で知っておきたい言葉に『てんかん重積状態』があります。これは、てんかんの発作が30分以上続いたり、発作が何度も起こってその間意識が戻らない状態を指します。このような状態を引き起こす原因としては、薬をきちんと飲んでいなかったり、疲れがたまっていたり、お酒をたくさん飲み過ぎたりすることが考えられます。体が硬直したり、ガクガクと震えたりする大きな発作が起こると、呼吸や血液の循環に問題が生じることがあります。そのため、『てんかん重積状態』になった場合は、すぐに適切な処置をする必要があります。『けいれん』と『てんかん』を同じものと勘違いすることがよくありますが、この二つは同じではありません。『けいれん』とは、体中の筋肉や一部の筋肉が自分の意思とは関係なく、急に縮んでしまうことをいいます。脳に原因がある『けいれん』の場合、多くの場合で意識がなくなり、脳の活動に異常が見られます。そのため、『てんかん』と診断されることがあります。しかし、『けいれん』を起こさない『てんかん』がある一方で、『てんかん』ではないのに『けいれん』を起こす病気もたくさんあります。つまり、『けいれん』は症状を指し、『てんかん』は病気の名前なのです。」
てんかん重積状態とは
– てんかん重積状態とは
てんかん重積状態は、発作が長く続く、もしくは発作を繰り返すことで意識が回復しない状態を指します。具体的には、一度のてんかん発作が30分以上続く場合や、短い発作を繰り返して、発作と発作の間に意識が戻らない場合が該当します。
この状態は、脳が過剰に興奮し続けることで、脳に大きなダメージを与え、後遺症が残ったり、命に関わる危険性も高まります。そのため、てんかん重積状態は、一刻も早く治療を開始する必要がある、非常に危険な状態といえます。
周りの人が、てんかん重積状態かどうかを判断し、適切な対応をとることが重要です。普段てんかんを持っている人が、いつもより発作が長く続く、発作後意識がなかなか戻らないなどの症状が見られたら、すぐに救急車を呼ぶなど、ためらわずに医療機関を受診しましょう。
てんかん重積状態とは | 詳細 |
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定義 | 発作が長く続く、もしくは発作を繰り返すことで意識が回復しない状態 – 一度のてんかん発作が30分以上続く – 短い発作を繰り返して、発作と発作の間に意識が戻らない |
危険性 | – 脳が過剰に興奮し続けることで、脳に大きなダメージ – 後遺症が残る可能性 – 命に関わる危険性 |
対応 | – 周りの人が、てんかん重積状態かどうかを判断し、適切な対応をとることが重要 – いつもより発作が長く続く、発作後意識がなかなか戻らないなどの症状が見られたら、すぐに救急車を呼ぶなど、ためらわずに医療機関を受診 |
主な誘因
てんかん重積状態は、脳の神経細胞が過剰に興奮し、発作が繰り返し起こる、命に関わることもある危険な状態です。この重積状態を引き起こす原因はさまざまであり、その背後には多くの場合、いくつかの要因が複雑に絡み合っていると考えられています。
中でも特に注意が必要なのが、てんかんの治療で処方される内服薬を、医師の指示通りに服用しなかった場合です。てんかんの薬は、脳の過剰な興奮を抑え、発作の発生を防ぐために非常に重要です。自己判断で服薬を中止したり、量を減らしたりすると、脳内の薬の濃度が不安定になり、発作を誘発する可能性が高まります。
また、過労や睡眠不足も、てんかん発作の誘因となることが知られています。十分な休息をとらずに疲労が蓄積すると、身体的なストレスだけでなく、精神的なストレスも増大し、脳の興奮状態を招きやすくなるためです。
さらに、大量の飲酒も、てんかん発作のリスクを高める要因となります。アルコールには、脳の神経伝達物質の働きを抑制する作用があり、一時的にはリラックス効果をもたらします。しかし、過剰に摂取すると、この抑制効果が強くなりすぎて、脳の活動が不安定になり、発作を引き起こす可能性があります。
このように、てんかん重積状態を引き起こす要因は多岐にわたります。日頃から規則正しい生活を心掛け、医師の指示を守り、処方された薬をきちんと服用することが、てんかん重積状態を予防するために最も大切です。
てんかん重積状態とは | 詳細 |
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定義 | 発作が長く続く、もしくは発作を繰り返すことで意識が回復しない状態 – 一度のてんかん発作が30分以上続く – 短い発作を繰り返して、発作と発作の間に意識が戻らない |
危険性 | – 脳が過剰に興奮し続けることで、脳に大きなダメージ – 後遺症が残る可能性 – 命に関わる危険性 |
対応 | – 周りの人が、てんかん重積状態かどうかを判断し、適切な対応をとることが重要 – いつもより発作が長く続く、発作後意識がなかなか戻らないなどの症状が見られたら、すぐに救急車を呼ぶなど、ためらわずに医療機関を受診 |
全身性強直性・間代性発作(大発作)
– 全身性強直性・間代性発作(大発作)
てんかん発作には様々な種類がありますが、その中でも全身が硬直したり、痙攣したりする全身性強直性・間代性発作、いわゆる大発作は、周囲の人にとっても大変驚き、心配する発作です。
この発作は、呼吸困難や血圧や脈拍の変動といった身体的な変化を伴う可能性があり注意が必要です。
さらに、発作が長く続く重積状態に陥ると、脳にダメージが蓄積され、後遺症が残ったり、命に関わることもあります。
そのため、速やかに適切な処置を行うことが非常に重要です。
大発作では、まず全身の筋肉が収縮し硬直するため、転倒による怪我に注意が必要です。
周囲の人は、安全な場所を確保し、怪我を防ぐように努めましょう。
また、舌を噛み切る可能性もあるため、無理に口を開けさせたり、物を口に入れたりせず、
顔色が悪い場合は、気道を確保するようにしてください。
発作がおさまるまで、落ち着いて様子を見守り、発作後も意識が戻らない、呼吸がおかしい、けいれんが続く場合は、速やかに救急車を呼びましょう。
症状 | 注意点 | 行動 |
---|---|---|
全身の筋肉が収縮し硬直 | 転倒による怪我 | 安全な場所を確保し、怪我を防ぐ |
舌を噛み切る可能性 | 無理に口を開けさせたり、物を口に入れたりしない | 顔色が悪い場合は、気道を確保する |
意識が戻らない、呼吸がおかしい、けいれんが続く | 重積状態の可能性 | 速やかに救急車を呼ぶ |
痙攣とてんかんの違い
– 痙攣とてんかんの違い「痙攣」と「てんかん」は、言葉が似ていて混同されがちですが、異なるものです。 痙攣は、私たちの体の一部または全身の筋肉が、自分の意志とは関係なく、急に収縮してしまうことを指します。 この収縮は、まるで体が勝手に動いてしまうように感じられ、場合によっては意識を失ってしまうこともあります。一方で、てんかんは脳の病気です。 私たちの脳は、神経細胞が電気信号を発することで様々な情報伝達を行っていますが、てんかんはこの電気信号が過剰に発生してしまうことで、様々な症状を引き起こします。 痙攣は、てんかんによって起こる症状の一つです。 てんかん発作では、痙攣以外にも、意識がぼーっとする、体が固まる、感覚がおかしくなるなど、様々な症状が現れることがあります。つまり、痙挛はあくまでも症状の名前であり、てんかんは病気の名前です。 風邪をひいた時に熱が出るように、てんかんという病気の結果として痙攣が起きることがあります。 痙攣が起きた場合は、てんかんの可能性も考え、早めに医療機関を受診することが大切です。
痙攣の原因とてんかん
– 痙攣の原因とてんかん
突然、意識を失って体が硬直し、手足がガクガクと動いてしまう痙攣。 その様子を目の当たりにすると、誰でも驚き、不安を覚えるでしょう。痙攣は、脳内の神経細胞が過剰に興奮することによって起こる現象です。
痙攣の原因はさまざまですが、大きく分けて脳が原因の場合と、脳以外の原因の場合があります。脳が原因で起こる痙攣で多いのは、「てんかん」です。てんかんは、脳の神経細胞に起きる電気信号の乱れによって、発作的に痙攣などの症状が現れる病気です。てんかんの場合、痙攣と同時に、意識障害や脳波の異常が見られることが多いです。
しかし注意が必要なのは、痙攣=てんかんではないということです。痙攣を伴わないてんかんもあれば、てんかん以外の病気、例えば脳腫瘍や脳梗塞、低血糖などでも痙攣が起こることがあります。
つまり、痙攣はあくまでも症状のひとつであり、てんかんは病気の名前なのです。痙攣が起きた場合は、自己判断せずに、必ず医療機関を受診し、適切な検査を受けるようにしましょう。