命に関わる緊急事態！急性大動脈解離とは？
防災防犯を教えて
先生、『急性大動脈解離』って、どんな病気なんですか？難しくてよく分かりません。
防災防犯の研究家
そうだね。『急性大動脈解離』は、心臓から体へ血液を送る太い血管である『大動脈』の壁が、内側から裂けてしまう病気だよ。裂けた結果、血液の通り道が二つに分かれてしまうんだ。イメージとしては、ホースの内側が裂けて水が漏れてしまう状態に似ているかな。
防災防犯を教えて
ホースが裂けるみたいに、血管が裂けるんですね…。それで、どうしてそんなに危険なんですか？
防災防犯の研究家
血管が裂けると、心臓から送り出された血液が、本来流れるべき場所に送られなくなってしまうんだ。場合によっては、裂けた場所から大量の出血を起こしてしまったり、心臓の働きが悪くなったりする可能性もあるんだよ。だから、とても危険な病気なんだ。
急性大動脈解離とは。
「防災・防犯」とは関係ありませんが、「急性大動脈解離」について説明します。 この病気は、大動脈の内側の膜に亀裂が入り、その下の層がはがれてしまうことで、本来の血管の通路とは別に異常な血液の通り道ができてしまう病気です。 発症したばかりの頃は、心臓を包む袋に血液が溜まったり、大動脈の弁がうまく働かなくなったり、心臓の左側の機能が低下したり、大動脈が破れたり、心臓の筋肉に血液が行き渡らなくなったり、脳や腸、腎臓などに血液が流れなくなってしまったりと、命に関わる合併症を起こしやすく、死亡率がとても高い病気です。 亀裂が入った場所が心臓に近い上の方にある場合は「A型」、心臓から遠い下の方にある場合は「B型」と大きく二つに分けられます。 一般的に、A型で異常な血液の通り道が広がっている場合は、すぐに手術を行います。A型でも異常な血液の通り道が広がっていない場合と、B型の場合は、血圧を下げる治療で様子を見ます。
大動脈に起こる突然の異変
私たちの体の中には、心臓から送り出された血液を全身に運ぶ、非常に重要な役割を担う血管があります。それが大動脈です。まるで体中に張り巡らされた高速道路のように、大動脈は酸素を豊富に含んだ血液を体の隅々まで届け、私たちが生きていく上で欠かせない働きをしています。
しかし、この重要な大動脈に、ある日突然異変が起こることがあります。それが急性大動脈解離と呼ばれる病気です。この病気は、大動脈の壁に亀裂が入り、その亀裂から血液が血管壁の中に流れ込んでしまうことで起こります。
まるで高速道路に亀裂が入り、そこから車が入り込んでしまうようなもので、大変危険な状態です。急性大動脈解離は、突然激しい痛みに襲われることが多く、一刻も早く適切な処置を受けなければ命に関わることもあります。日頃から動脈硬化などのリスク因子を減らす生活を心がけ、万が一、突然の胸や背中の痛みに襲われた場合には、ためらわずにすぐに医療機関を受診することが重要です。
急性大動脈解離の症状
– 急性大動脈解離の症状
急性大動脈解離は、心臓から身体に血液を送る大動脈の内壁が裂け、血液が血管壁に入り込むことで起こる病気です。突然死につながる可能性もあるため、早期発見と治療が非常に重要となります。ここでは、急性大動脈解離の主な症状について詳しく解説します。
最も特徴的な症状は、突然発生する耐え難い胸や背中の痛みです。これまで経験したことのないような激しい痛みであることが多く、「胸が引き裂かれるような」「背中を刃物で刺されたような」「電気が走るような」などと表現されることがあります。痛みの場所は、裂けた場所や広がり方によって異なり、胸だけでなく、背中、腹部、首、顎、歯などに及ぶこともあります。
激しい痛みに加え、失神、意識障害、呼吸困難、脈拍の異常（速くなる、遅くなる、不規則になるなど）、血圧の低下、手足のしびれや麻痺などの症状が現れることもあります。これらの症状は、他の病気でも見られることがあるため、注意が必要です。
重要なことは、急性大動脈解離は早期発見と治療が極めて重要であるということです。そのため、上記のような症状が現れた場合は、すぐに救急車を呼ぶなどして、一刻も早く医療機関を受診してください。
| 症状 | 詳細 |
|---|---|
| 激しい痛み | – 突然発生する耐え難い胸や背中の痛み – これまで経験したことのないような激しい痛み – 「胸が引き裂かれるような」「背中を刃物で刺されたような」「電気が走るような」などと表現される – 痛みの場所は、裂けた場所や広がり方によって異なり、胸だけでなく、背中、腹部、首、顎、歯などに及ぶこともある |
| その他の症状 | – 失神 – 意識障害 – 呼吸困難 – 脈拍の異常（速くなる、遅くなる、不規則になるなど） – 血圧の低下 – 手足のしびれや麻痺 |
| 重要なこと | – 上記のような症状が現れた場合は、すぐに救急車を呼ぶなどして、一刻も早く医療機関を受診する |
命に関わる合併症のリスク
心臓を包む膜に血液が溜まる病気、心タンポナーデ。これは、急性大動脈解離によって引き起こされる可能性のある、多くの合併症の一つに過ぎません。
心臓の弁の一つである大動脈弁が正常に機能しなくなる大動脈弁機能不全、心臓そのものの機能が低下する心不全、そして、解離が進み大動脈が破裂してしまう大動脈破裂。どれも命に関わる危険性を持つ恐ろしい合併症です。
また、大動脈解離は、心臓や他の臓器への血液の流れを阻害する可能性があります。心臓への血液供給が不足すると、急性心筋梗塞を引き起こし、命を落とす危険性があります。さらに、脳、腸、腎臓など、生命維持に不可欠な臓器への血液供給が不足することで、深刻な機能障害を引き起こす可能性があります。
急性大動脈解離は、このように多岐にわたる合併症を引き起こし、生命を脅かす危険性が高い病気です。そのため、早期発見と迅速な治療が極めて重要となります。
二つのタイプと治療法の選択
心臓から身体に血液を送る重要な血管である大動脈に、突然、内膜と呼ばれる層に亀裂が入り、血液が血管壁内に流れ込む病気を急性大動脈解離と言います。この病気は、血管のどの部分で亀裂が生じるかによって、大きく二つのタイプに分けられます。
心臓に近い上行大動脈と呼ばれる部分に亀裂が入るタイプをStanford A型と言い、緊急を要する危険な状態であることが多いです。一方、心臓から離れた下行大動脈と呼ばれる部分に亀裂が入るタイプをStanford B型と言い、Stanford A型に比べて症状が軽い場合が多いです。
治療法は、このタイプの違いに加え、患者の症状や合併症の有無などを考慮して決定されます。Stanford A型で偽腔と呼ばれる異常な血液の通り道が残っている場合は、緊急を要するため、人工血管に置き換える手術が必要となります。しかし、Stanford A型でも偽腔が閉鎖している場合や、Stanford B型の場合は、血圧を下げる薬物療法を中心とした保存的治療が行われることが一般的です。薬物療法と並行して、禁煙や食事療法などの生活習慣の改善も重要となります。
| 分類 | Stanford A型 | Stanford B型 |
|---|---|---|
| 亀裂部位 | 上行大動脈（心臓に近い） | 下行大動脈（心臓から遠い） |
| 緊急性 | 高い | 比較的低い |
| 症状 | 重篤なことが多い | 比較的軽いことが多い |
| 治療法 | 偽腔が残存→緊急手術（人工血管置換） 偽腔が閉鎖→薬物療法中心の保存的治療 |
薬物療法中心の保存的治療 |
早期発見と迅速な対応が重要
突然ですが、「急性大動脈解離」という病気を知っていますか？ これは、心臓から全身に血液を送る大切な血管である大動脈の壁が裂けてしまう病気です。 ひとたび発症すると、適切な処置を迅速に行わなければ命に関わるほどの危険性があります。
この病気の恐ろしい点は、発症の予測が非常に難しいことです。 しかし、早期に発見し、適切な医療機関で迅速に治療を開始できれば、助かる可能性は高まります。 そのためにも、私たち一人ひとりが、急性大動脈解離の初期症状を正しく理解しておくことが重要です。
特に注意が必要なのは、突然の激しい胸や背中の痛みです。 まるで心臓を鷲掴みにされるような、あるいは、引き裂かれるような強烈な痛みが走ります。 このような症状が出たら、迷わずに救急車を要請してください。 一刻を争う事態であることを認識し、ためらうことなく、すぐに医療機関を受診しましょう。
| 病気 | 症状 | 対応 |
|---|---|---|
| 急性大動脈解離 | 突然の激しい胸や背中の痛み (心臓を鷲掴みにされるような、引き裂かれるような痛み) | 迷わず救急車を要請し、すぐに医療機関を受診 |