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水害への備え

地域を守る!地域物資拠点の役割とは?

大規模な災害が発生すると、広範囲にわたって甚大な被害が生じ、被災地は壊滅状態に陥ることがあります。家屋やライフラインが破壊され、多くの人々が住む場所や生活の糧を失い、避難生活を余儀なくされます。避難生活が長期化するにつれて、食料や飲料水、衣類、日用品などの物資が不足し、深刻な問題へと発展します。このような切迫した状況下において、被災者の命と健康を守るためには、必要な物資を迅速かつ円滑に供給することが不可欠です。そこで重要な役割を担うのが地域物資拠点です。地域物資拠点は、災害発生時に備えて、あらかじめ食料や水、毛布、医薬品などの救援物資を備蓄している施設です。また、物資の輸送手段や人員を確保し、被災地のニーズに応じて迅速に物資を供給できる体制を整えています。さらに、地域物資拠点は、災害発生後の物資の調達や保管、輸送の拠点としても機能します。被災地からの要請に基づき、必要な物資を効率的に調達し、被災者に届けられるよう、適切に管理・供給を行います。このように、地域物資拠点は、災害発生時の物資供給の要として、被災者の生活を支え、一日も早い復興を支援するために重要な役割を担っています。
地震について

意外と怖い?中地震への備え

- 中地震とは地震の大きさ、つまりエネルギーの規模を表す指標にマグニチュードがあります。このマグニチュードが5以上7未満の地震を中地震と呼びます。マグニチュード7以上の巨大地震と比較すると、規模は小さく感じてしまうかもしれません。しかし、中地震だからといって決して軽視できるものではありません。震源が陸地に近かったり、人口が密集した都市部の直下で発生したりした場合、建物が倒壊するなど、大きな被害をもたらす可能性を秘めているのです。中地震は、体感では震度5強から震度6強程度の揺れを感じることが想定されます。震度5強では、家具の固定が不十分だと転倒したり、食器棚の扉が開いて食器が飛び出したりする可能性があります。さらに、震度6強では、耐震対策がされていない建物では倒壊する危険性も高まります。また、中地震によって地盤が緩んでしまい、その後の大雨で土砂災害が発生しやすくなることもあります。中地震は、発生頻度が高いのも特徴です。いつどこで発生してもおかしくないと認識し、日頃から防災意識を高めておくことが重要です。家具の固定や備蓄品の準備など、できることから対策を行いましょう。
地震について

高層ビルは要注意?長周期地震動の脅威

- 長周期地震動とは?地震が発生すると、様々な揺れが生じますが、その中には、周期が数秒から十数秒と非常に長いものが存在します。これが長周期地震動と呼ばれるものです。長周期地震動は、人間の感覚では、ほとんど揺れを感じることができないほどのゆっくりとした揺れです。そのため、体感では揺れていないように感じても、実際には大きくゆっくりと揺れているということが起こりえます。この長周期地震動は、高層ビルや長大橋、大型のタンクなど、構造が大きく、固有周期の長い構造物に、特に大きな影響を与えます。これらの構造物は、長周期地震動の揺れと共振しやすく、大きな振幅で揺さられる可能性があります。その結果、構造物の損傷や転倒、内部の設備の破損などに繋がりかねません。近年、都市部では高層ビルや長大橋など、長周期地震動の影響を受けやすい構造物が増加しています。そのため、長周期地震動による被害の発生が懸念されており、防災対策の重要性が高まっています。
地震について

都市部への影響大!直下型地震の脅威

- 直下型地震とは?直下型地震とは、まさに私たちが生活する地面の真下で発生する地震のことです。 別名「内陸型地震」とも呼ばれ、都市部やその周辺で発生するケースが多く見られます。このタイプの地震は、私たちの生活に大きな影響を与える可能性を秘めています。 なぜなら、震源が浅いという特徴があるからです。 地震の揺れの大きさは「マグニチュード」という尺度で表されますが、直下型地震はマグニチュードが小さくても、震源が浅いために、私たちが住む地面を激しく揺さぶります。では、なぜ地面の真下で地震が起きるのでしょうか? その原因は、「活断層」と呼ばれる場所に潜んでいます。 活断層とは、過去に幾度となくずれ動き、地面に大きな傷跡を残してきた断層のことです。 この活断層や、地下深くにある岩盤が、私たちが日頃感じることはない、巨大な力で押されたり引っ張られたりすることで、ついに耐え切れず破壊されてしまう際に、直下型地震が発生するのです。直下型地震は、いつ、どこで起きてもおかしくないという、私たちにとって非常に身近な脅威です。 大きな揺れは、建物や道路を破壊するだけでなく、家具の転倒や落下などにより、私たちに直接的な被害をもたらす可能性もあります。