S波

地震について

地震の揺れをもたらすS波

地震が発生すると、地面の振動が波のように伝わります。この波を地震波と呼び、いくつかの種類に分けられます。私たちが普段、地震の揺れとして感じ取っているのは、主に「実体波」と呼ばれる地震波によるものです。実体波は、さらに2つの種類に分類されます。最初に到達するのが「P波」と呼ばれる波です。P波は進行方向に平行に振動する波で、小さな揺れを感じます。この揺れは、「ガタガタ」という音とともに、家がわずかに上下に動くような感覚です。少し遅れてやってくるのが「S波」と呼ばれる波です。S波は進行方向に対して垂直に振動する波で、P波よりも大きな揺れ をもたらします。この揺れは、「ユサユサ」という音とともに、家が大きく横に揺れるような感覚です。地震発生時には、まず小さく揺れるP波を感じ、その後、大きく揺れるS波を感じることになります。このP波とS波の時間差は、地震の規模を知る上で重要な手がかりとなり、また、緊急地震速報などにも活用されています。
地震について

地震波の種類と特徴を解説

- 地震波とは地震波とは、地震によって発生する波のことを指します。 私たちが普段、地震と聞いて思い浮かべるのは、地面が揺れたり、建物が揺れる光景ではないでしょうか。これは、地震によって発生した波、つまり地震波が、私たちの住む地面に到達し、揺れを起こすことで生じます。地震波は、単なる地面の揺れではなく、地球内部を伝わる波動現象です。地震が発生すると、そのエネルギーは、ちょうど池に石を投げ込んだ時のようなイメージで、様々な種類の波となって、あらゆる方向に伝わっていきます。この波が地震波と呼ばれ、地球の中を伝播していきます。地震波は、私たちの目には見えませんが、地震の規模や発生場所、地球内部の構造などを調べるためにとても重要な役割を担っています。 地震計と呼ばれる地震の揺れを記録する装置を用いることで、地震波を観測し、そのデータを解析することで、地震に関する様々な情報を得ることができます。