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組織

大規模災害の頼り!警察災害派遣隊とは

大規模な地震や広域を巻き込む水害など、想像を絶するような災害に見舞われた時、私たちを不安から救ってくれる存在として、自衛隊、消防隊、医療チームなど、様々な専門機関を思い浮かべる人は多いでしょう。こうした組織は、いずれも私たちの安全と安心を守るために日夜訓練を重ね、いざという時には危険を顧みず活動に当たってくれます。その中でも、今回は日頃から地域の安全を守る警察の中にあって、特に災害対応を専門に行う「警察災害派遣隊」に焦点を当て、その役割と活動内容について詳しく見ていくことにしましょう。「警察災害派遣隊」は、大規模災害が発生した際に被災地に派遣され、被災者の救助や行方不明者の捜索、被災地の警備などを行います。彼らは、土砂崩落や建物の倒壊現場など、極めて危険な場所での活動も求められます。そのため、厳しい訓練と高度な専門知識、そして何よりも人命を第一に考える強い使命感を持った精鋭部隊と言えるでしょう。実際に発生した災害では、倒壊した家屋や土砂の下敷きになった方の救出、濁流に流された方の捜索など、警察災害派遣隊の活躍は目覚ましいものがあります。また、被災地では、食料や水などの物資の不足に乗じた窃盗や詐欺などの犯罪が発生する恐れもあります。警察災害派遣隊は、こうした犯罪を未然に防ぎ、被災者の安全な暮らしを守るため、被災地の警備にも当たっています。災害はいつどこで発生するか分かりません。しかし、私たちが安心して暮らせるよう、日頃から備えを怠らず、いざという時には警察災害派遣隊をはじめとする専門機関と協力し、助け合いの精神で困難を乗り越えていくことが大切です。
犯罪への備え

身近な犯罪相談窓口:警察総合相談電話番号を知っていますか?

私たちの暮らしの安心と安全を守ってくれる警察には、事件や事故への対応以外にも、犯罪を未然に防ぐための相談窓口が設置されています。それが「警察総合相談電話番号」です。日々の生活の中で、「何かおかしい」「これは犯罪ではないだろうか」と、少しでも気になること、不安に思うことがあれば、ためらわずに相談してみましょう。専門の相談員が親身になって話を聞いてくれ、必要な場合にはアドバイスや対応策を提供してくれます。相談内容は、不審な人物や車の目撃情報、子どもの安全に関すること、悪質な訪問販売や詐欺の被害防止、ストーカーやDV、インターネット犯罪に関することなど、実にさまざまです。 相談は匿名でも可能なので、プライバシーに関する心配も不要です。「警察に相談するほどのことではないかもしれない」と遠慮する必要はありません。少しでも不安に感じたら、気軽に電話をかけてみましょう。警察総合相談電話番号は、地域住民の安全を守るための大切な窓口です。
犯罪について

犯罪検挙率:その数字が意味するものとは?

- 犯罪検挙率とは犯罪検挙率は、世の中で実際にどれくらいの割合で犯罪が解決に近づいているのかを知るための重要な指標の一つです。この数値は、一年間に発生した犯罪のうち、警察が捜査を行い犯人を特定し、検挙に至った件数の割合を示しています。例えば、ある年に100件の犯罪が発生し、そのうち70件で犯人が捕まったとします。この場合、犯罪検挙率は70%となります。検挙率が高いほど、犯罪を犯した人が捕まる可能性が高く、社会全体の抑止力につながると考えられています。犯罪検挙率を計算するには、まず警察が認知した犯罪の数を知る必要があります。これは、被害者からの届け出や、事件を目撃した人からの通報などによって警察が事件を把握した件数を指し、「認知件数」と呼ばれます。そして、この認知件数に対して、実際に犯人が検挙された件数の割合を計算することで、犯罪検挙率が算出されます。ただし、犯罪検挙率は、必ずしも警察の捜査能力だけを反映しているわけではありません。犯罪の種類や地域特性、社会状況など、様々な要因が影響するため、数値だけで単純に比較することはできません。例えば、窃盗事件のように、犯人と被害者の間に面識がない場合は、犯人特定が難しく、検挙率が低くなる傾向があります。犯罪検挙率は、あくまでも一つの指標ではありますが、社会の安全度を測る上での重要な要素であると言えるでしょう。
組織

日本の治安を守る警察庁の役割

皆さんは「警察庁」と聞いて、どのような組織か具体的にイメージできるでしょうか?日々、街で活動している警察官の姿は目にしますが、警察庁が一体どのような役割を担っているのか、詳しく知る機会は少ないかもしれません。実は警察庁は、日本の警察組織全体の頂点に立つ、いわば司令塔のような存在です。皆さんの街で犯罪の予防や捜査、交通の安全などにあたっている警察官は、各都道府県ごとに組織されています。そして、その都道府県警察をまとめ、全国の警察活動を指揮統括するのが警察庁の役割なのです。警察庁は、犯罪の発生状況や事件の傾向などを分析し、それを基に全国の警察に対して、より効果的な犯罪対策や捜査の進め方などを指示します。また、大規模な災害が発生した場合には、被災地への警察官の派遣や、被災地の警察活動を支援するなど、重要な役割を担います。さらに、警察庁は、国際的な犯罪組織への対策や、テロの未然防止など、国全体に関わる重要な任務も担っています。海外の警察機関と連携して、国際的な捜査を行うことや、テロに関する情報を収集し、関係機関と協力して警戒にあたるなど、その活動は多岐にわたります。このように警察庁は、国民の安全を守るため、幅広い業務を担う重要な組織なのです。
その他

原子力災害:その脅威と備え

私たちの身の回りに存在するありとあらゆるものは、物質とよばれるものでできています。机や椅子、空気や水、そして私たち自身も例外ではありません。では、この物質は一体どのようにしてできているのでしょうか?その答えとなるのが、目に見えないほど小さな粒子、原子です。原子は、物質を構成する基本的な単位であり、その構造は驚くほど精巧です。原子の構造を想像してみましょう。原子の真ん中には、原子核と呼ばれる小さな芯が存在します。原子核はさらに小さな粒子である陽子と中性子からできており、プラスの電気を帯びています。原子核の周りを、マイナスの電気を帯びた、さらに小さな粒である電子が雲のように包み込んでいます。電子は非常に小さく、目にも見えませんが、活発に動き回っています。原子核と電子は、電気的な力で結びついており、この結びつきによって原子は形作られています。原子の大きさをイメージするのは難しいですが、もし原子を野球場だとすると、中心にある原子核は米粒ほどの大きさにしかすぎません。しかし、驚くべきことに、原子の質量のほとんどは、この小さな原子核に集中しているのです。原子核は、物質に形を与えるだけでなく、莫大なエネルギーを秘めた、物質世界の小さな巨人といえるでしょう。
制度

私たちの安全を守る警備業法

- 警備業法とは警備業法は、私達の日常生活の安全を守る上で、欠かせない役割を担っています。この法律は、1972年に制定されました。制定の背景には、高度経済成長期における都市化の進展や社会構造の変化に伴い、犯罪や事故が増加したことがあります。人々の生命や財産を守るためには、専門的な知識と技能を持った警備員の必要性が高まり、同時に、警備業務の質を確保し、警備員が適切に行動するためのルール作りが求められました。具体的には、警備業法は、警備業務の内容や警備員の資格、そして、警備業務を行う上でのルールを定めています。例えば、警備業務は、大きく分けて「1号警備」「2号警備」「3号警備」「4号警備」の4つに分類され、それぞれに具体的な業務内容が定められています。また、警備員として働くためには、都道府県公安委員会が実施する試験に合格し、警備員資格を取得する必要があります。さらに、警備業務を行う際には、制服の着用が義務付けられているなど、警備員がその立場を明確にし、適切な行動をとるためのルールも細かく定められています。警備業法は、警備業務が適切に行われること、そして、警備員がその立場を利用して違法な行為を行ったり、人々の権利を侵害したりすることを防ぐことを目的としています。警備員は、この法律に基づいて、私たちの安全を守るという重要な役割を担っています。そして、私たち一人ひとりが、警備業法の役割を理解し、警備業務への理解を深めることが、より安全な社会の実現につながっていくと言えるでしょう。
犯罪への備え

企業の安全を守る「警備保障」とは

事業を円滑に進める上で、企業は様々なリスクに備えなければなりません。中でも、盗難や火災といった予期せぬトラブルは、企業の財産や従業員の安全を脅かし、事業の存続さえ危うくする可能性があります。このような事態から企業を守る上で重要な役割を担うのが「警備保障」です。警備保障とは、専門の警備会社に業務を委託することで、盗難や火災などの発生を未然に防ぐとともに、万が一、事故が発生した場合には、その損害を補償してもらう仕組みを指します。警備会社は、企業のニーズに合わせて、様々なサービスを提供しています。例えば、常駐警備員による24時間体制での監視や、最新のセキュリティシステムの導入、従業員に対する防犯訓練の実施などがあります。また、火災発生時には、初期消火活動や避難誘導を行い、被害を最小限に抑えるための訓練を受けた専門の隊員が対応します。企業は、自社の事業内容や規模、そして抱えているリスクに応じて、必要な警備内容や保障額を検討し、最適な警備保障サービスを選択することが重要です。専門の知識を持った警備会社と契約することで、企業は安心して事業に専念できる環境を整え、不測の事態が発生した場合でも、速やかに事業を復旧させることが可能になります。
犯罪への備え

携帯電話不正利用防止法とは?

- 携帯電話不正利用防止法の目的携帯電話不正利用防止法は、携帯電話が悪用されることを防ぎ、誰もが安心して携帯電話を使えるようにすることを目的とした法律です。携帯電話は、今や生活に欠かせないコミュニケーションツールとして広く普及していますが、その一方で、犯罪に悪用されるケースも後を絶ちません。振り込め詐欺などの特殊詐欺では、犯人が携帯電話を使って被害者に連絡を取り、金銭を騙し取るといった事件が頻繁に発生しています。このような状況を踏まえ、携帯電話を悪用した犯罪を未然に防ぎ、国民の大切な財産や安全を守るため、2006年4月に携帯電話不正利用防止法が施行されました。この法律では、携帯電話の契約時に本人確認を厳格化する、犯罪に使われた携帯電話の利用を停止するなどの対策が盛り込まれています。携帯電話を取り巻く状況は日々変化しており、それに伴い犯罪の手口も巧妙化しています。そのため、携帯電話不正利用防止法も、施行後も改正が重ねられ、より実効性の高いものへと進化を続けています。法律で定められた対策をしっかりと講じることで、携帯電話を安心して利用できる環境を守っていくことが重要です。
制度

激甚災害とその影響について

- 激甚災害とは激甚災害とは、地震や津波、洪水、火山噴火といった自然災害の中でも、被害が非常に大きく、経済活動や国民の日常生活に深刻な影響を与える災害のことを指します。これらの災害は、私たちの想像をはるかに超える規模で発生することがあり、甚大な被害をもたらします。例えば、巨大地震が発生した場合、建物や道路などのインフラが破壊され、多くの人々が家を失う可能性があります。また、津波が発生した場合には、沿岸地域に甚大な被害が及び、人命が失われるだけでなく、家屋や船舶などが流失するなど、経済的な損失も計り知れません。さらに、洪水は、河川の氾濫により広範囲にわたって住宅や農地が浸水し、住民の生活基盤を奪う深刻な災害です。また、火山噴火は、噴石や火砕流、溶岩流などにより、周辺地域に大きな被害をもたらす可能性があります。これらの激甚災害は、発生頻度こそ低いものの、ひとたび発生すると、私たちの社会に壊滅的な被害をもたらし、その復旧には長い年月と多大な労力が必要となります。そのため、日頃からの備えや防災意識を高めることが非常に重要です。
犯罪について

拳銃:その取り扱いと法律

拳銃は、その名の通り片手で握り、操作できる小型の銃のことを指します。そのコンパクトな形状から持ち運びが容易であり、護身用や狩猟用など、様々な目的で用いられてきました。日本では、拳銃は銃刀法という法律によって厳しく規制されています。この法律では、拳銃は人々の生命や身体に重大な危害を加える可能性が非常に高いとされており、警察官や自衛官など、一部の限られた職業の人々だけに、その所持と使用が認められています。一般市民が拳銃を所持したり、使用したりすることは、たとえ正当な理由がある場合でも、法律で明確に禁じられています。これは、拳銃による事件や事故を未然に防ぎ、国民の安全を守るための重要なルールです。
感染症から守る

国を守る!検疫の重要性

- 検疫とは検疫とは、海外から国内へ病気(伝染病)が持ち込まれることを防ぐための大切な取り組みです。世界には、国や地域によって様々な病気が存在し、私たちにとって馴染みの薄い病気も数多くあります。もしもこれらの病気が国内に侵入し、人から人へと広がってしまうと、人々の健康が脅かされるだけでなく、社会や経済にも大きな影響を与える可能性があります。このような事態を防ぐために行われているのが検疫です。具体的には、空港や港など、国境となる場所で、入国する人や動物、輸入される荷物などを対象に、検査や消毒などの措置が行われます。検疫では、発熱や咳などの症状がある人に対して、詳しい問診や検査を行い、感染症の疑いがある場合は、医療機関へ搬送したり、一定期間、施設や自宅で待機してもらうなどの対応が取られます。また、輸入される植物や動物についても、病気の発生状況に応じて、検査や消毒、一定期間の隔離などの措置がとられます。検疫は、私たち一人ひとりの健康と安全を守るだけでなく、国の経済や社会活動を守るためにも非常に重要な役割を担っています。海外からの病気の侵入を防ぐためには、検疫制度への理解と協力が不可欠です。
犯罪への備え

いざという時のために!110番通報の役割と重要性

事件や事故は、いつどこで発生するか分かりません。予期せぬ事態に直面した時、私たちを守ってくれる警察の存在は、非常に心強いものです。しかし、いざという時に、「最寄りの警察署はどこだろう」「事件なのか事故なのか、どちらに連絡すればいいんだろう」と迷ってしまうこともあるかもしれません。そんな時、覚えておいてほしいのが、警察通報用電話『110番』です。『110番』は、事件や事故の発生など、緊急を要する事態に遭遇した際に、全国どこからでも、無料で警察に通報できる電話です。携帯電話や公衆電話からも利用できますので、近くに警察署や交番が見当たらない場合でも、落ち着いて『110番』に電話をかけましょう。通報する際は、まず落ち着いて、「事件ですか、事故ですか」と尋ねられるので、どちらかに答えましょう。その後、発生場所や状況を、分かりやすく簡潔に伝えます。緊急の際には、周囲の状況を詳しく伝えることが難しい場合もあるかもしれません。しかし、可能な限り、「いつ」「どこで」「誰が」「何をしたのか」「現在どうなっているのか」を伝えるように心がけましょう。これらの情報は、警察官が迅速かつ的確に対応するために、非常に重要となります。
犯罪について

身近な安全保障、警察白書を読み解く

- 警察白書ってなに?「警察白書」という言葉を耳にしたことはありますか?これは、日本の警察活動の現状を、私たち国民一人ひとりに分かりやすく伝えるため、警察庁が毎年作成し、発行している報告書です。分かりやすく言うと、日本の安全に関する現状を、ありのままにまとめた「安全白書」のようなものと言えるでしょう。この白書を読むことで、犯罪の発生状況やその対策、交通事故の現状、さらには警察が行っている様々な活動について、深く知ることができます。例えば、近年増加しているサイバー犯罪や、複雑化する国際テロ対策など、私たちの生活の安全を守るために、警察が日々どのように活動しているのかを具体的に知ることができます。また、警察白書は、単に現状を報告するだけでなく、今後の警察活動の課題や方向性を示す役割も担っています。私たち国民が、日本の安全について考え、警察活動への理解を深めるためにも、警察白書は非常に重要な役割を担っていると言えるでしょう。
組織

首都・東京を守る!警視庁の役割と活動

東京の中心に位置し、23区と複数の島しょを含む広大な東京都。その安全を守る重要な役割を担っているのが警視庁です。皆さんの住む街にも警察署があるように、警視庁は東京都全体を統括する警察本部としての役割を担っています。警視庁は、他の都道府県の警察と同じように、犯罪の捜査や取り締まり、交通の安全確保、災害時の救助活動など、私たちの暮らしの安全を守るために日々活動しています。殺人や強盗などの凶悪犯罪から、窃盗や詐欺などの身近な犯罪まで、様々な犯罪に立ち向かい、都民の安全と安心を守っています。また、交通事故を減らすための交通安全教室やパトロール、地域の防犯活動への協力など、犯罪を未然に防ぐための活動にも力を入れています。日本の首都である東京は、政治、経済、文化の中心地として、常に多くの人々で賑わい、世界中から注目を集めています。また、国際的なイベントも数多く開催され、世界各国から要人が訪れることも少なくありません。警視庁は、このような東京の特殊な状況を踏まえ、テロ対策や要人警護など、他の道府県の警察にはない重要な任務も担っています。このように、警視庁は、都民の安全と安心を守るため、日々様々な活動を行っています。そして、その献身的な活動は、私たちが安心して暮らせる社会を支える大きな力となっています。
犯罪への備え

私たちの安全を守る警備の役割とは?

私たちの身の回りには、盗難や破壊といった犯罪や、事故など、思いもよらないトラブルが起こる可能性が潜んでいます。こうした危険から、人や大切な財産を守る活動、それが警備です。具体的に警備の仕事には、どんなものがあるのでしょうか?まず一つ目は、「見張り」です。これは、皆さんがイメージしやすい警備かもしれません。施設やイベント会場などを巡回し、不審な人物や物が無いか、注意深く見守ります。二つ目は、「未然に危険を防ぐための対策」です。例えば、防犯カメラやセンサーライトの設置、セキュリティシステムの導入などが挙げられます。このように、警備は、危険を未然に防ぐための活動とも言えるでしょう。私たちの日常生活において、警備は、安全で安心できる環境を維持するために欠かせない役割を担っています。お店での買い物、駅を利用する時、イベントを楽しむ時など、様々な場面で、警備員の方々によって、私たちの安全は守られているのです。
犯罪への備え

私たちの安全を守る警備員の仕事

日々、何気なく訪れる駅やお店、賑わう催会場など、様々な場所で私たちを見守る人がいます。それは、警備員です。人々が集まる場所では、常に安全を確保することが求められますが、それを陰ながら支えているのが警備員なのです。では、警備員は具体的にどのような仕事をしているのでしょうか。まず第一に、犯罪や事故が起こらないよう、常に目を光らせていることが挙げられます。怪しい人物や物が無いか、周囲の状況を注意深く観察し、未然にトラブルを防ぐ努力を怠りません。そして、万が一、事件や事故が発生した場合には、状況をいち早く把握し、適切な行動をとることが求められます。例えば、負傷者の救護、周囲の人々への避難誘導、警察や消防への通報など、状況に応じて、冷静かつ迅速に対応しなければなりません。このように、警備員は、私たちの安全を守るために、日夜、尽力してくれています。普段はあまり意識することがないかもしれませんが、警備員の存在は、私たちの安心安全な暮らしを支える上で、必要不可欠なものと言えるでしょう。
犯罪について

犯罪の種類:刑法犯ってどんな犯罪?

- 刑法犯とは「刑法犯」とは、日本の刑法で禁じられている犯罪行為全体を指す言葉です。 日常生活で耳にする犯罪の大部分が、この刑法犯に当てはまります。では、具体的にどのような犯罪が刑法犯に含まれるのでしょうか。人の命を奪う殺人や、身体を傷つける傷害といった、凶悪な犯罪は、誰もが刑法犯だと認識しやすいでしょう。 しかし、刑法犯は凶悪犯罪だけに限りません。他人の家に侵入する空き巣や、人を騙して金品を盗る詐欺といった、財産を対象とした犯罪も、刑法犯の重要な部分を占めています。さらに、性的な犯罪行為や、賭博などの風俗に関連した犯罪も、刑法犯に含まれます。このように、刑法犯の種類は多岐に渡り、私たちの安全な生活を脅かす可能性があります。なぜなら、これらの犯罪は人の命、身体、財産、名誉などを侵害し、社会全体の秩序を乱す行為だからです。そのため、刑罰を与えることで、犯罪を抑止し、社会の安全と秩序を維持しようとしているのです。
インフラを守る

身近にある電波の塔:携帯電話基地局の役割

- 街中でよく見かける、あの設備街を歩いていると、電柱やビルの屋上、マンションの壁面などで、四角い箱が集まったような設備を見かけることがありますよね。あの設備こそが、携帯電話基地局です。携帯電話基地局は、言わば、私たちの身近にある電波の塔です。普段何気なく使っている携帯電話やPHSといった、電波を使って音声やデータを送受信する無線通信端末と直接交信し、情報のやり取りを仲介する役割を担っています。基地局から送信された電波は、携帯電話などの端末に届き、逆に端末から送信された電波は基地局で受信されます。そして、基地局同士が電波で繋がることによって、広い範囲で通話やインターネット接続が可能になるのです。もし、この基地局が無ければ、私たちは携帯電話で通話したり、インターネットに接続したりすることができません。携帯電話基地局は、現代社会のコミュニケーションを支える重要なインフラストラクチャーと言えるでしょう。
犯罪への備え

安心の象徴? ゲートコミュニティの現状

- ゲートコミュニティとはゲートコミュニティとは、文字通り門戸で敷地全体を囲った集合住宅のことを指します。外部の人間が自由に出入りすることを制限することで、そこに住む人々の安全や安心感を高めることを目的としています。敷地に入るためには、門に設置されたゲートを通過する必要がありますが、その際には、居住者であることを証明するものが必要となります。例えば、住民証を提示したり、あらかじめ登録した暗証番号を入力したりするなど、厳格な方法で確認が行われます。近年では、従来の門や塀に加えて、防犯カメラやセンサーライトを設置したり、警備会社による定期的な巡回を実施したりするなど、より高度化したセキュリティシステムを導入するゲートコミュニティが増加傾向にあります。このような厳重な管理体制を持つゲートコミュニティは、犯罪を抑止する効果が期待できるだけでなく、居住者以外の人や車の出入りが少ないため、静かで落ち着いた生活環境が実現できるというメリットがあります。また、小さな子どもを安心して遊ばせることができるという点も、子育て中の家族にとっては大きな魅力と言えるでしょう。
その他

限局性腹膜炎:原因と治療法

- 腹膜炎の種類腹膜炎は、お腹の中の臓器を包む膜である腹膜に炎症が起こる病気です。腹膜は、胃や腸などの消化器官を衝撃から守ったり、臓器を正しい位置に保つ役割をしています。この腹膜に細菌感染などが起こると、炎症反応によって激しい腹痛や発熱などの症状が現れます。腹膜炎は、炎症が広がる範囲によって大きく二つに分けられます。一つは、お腹全体に広がる汎発性腹膜炎です。汎発性腹膜炎は、消化管に穴が開いてしまい、そこから腸内細菌などが腹腔内へ漏れることによって起こることが多く、緊急手術が必要となる場合が多い重篤な病気です。もう一つは、炎症が一部に限局する限局性腹膜炎です。限局性腹膜炎は、虫垂炎や大腸憩室炎などの炎症が周囲の腹膜に波及することによって起こります。限局性腹膜炎の場合も、放置すると汎発性腹膜炎に進行する可能性があり、早期の治療が重要です。どちらの腹膜炎も、早期発見・早期治療が非常に重要になります。激しい腹痛や発熱など、気になる症状があれば、早めに医療機関を受診しましょう。
その他

記憶の彼方:健忘とは何か

- 健忘記憶の欠落健忘とは、脳の働きが何らかの原因で損なわれ、特定の期間の記憶が抜け落ちてしまう状態を指します。私たちは日々、様々な出来事を経験し、それを記憶として脳に刻み込んでいます。この記憶のプロセスは、「記名」「把持」「追想」という三つの段階に大きく分けられます。まず「記名」とは、新しく経験した情報にラベルを貼るように、脳に登録する過程を指します。そして「把持」は、登録された情報を脳の引き出しにしまい、一定期間保持しておく過程を意味します。最後に「追想」は、必要な時に引き出しから情報をスムーズに取り出す過程を指します。健忘は、これらの段階のいずれか、あるいは複数の段階で支障が生じることで発症すると考えられています。例えば、事故による頭部への衝撃や、脳卒中などの病気によって脳が損傷を受けると、記名や把持の段階で問題が生じ、新しい情報を記憶することが困難になる場合があります。また、加齢に伴う脳の機能低下や、ストレス、睡眠不足なども健忘の原因となることがあります。健忘の症状は、記憶の欠落の程度や範囲、原因などによって大きく異なります。軽度の場合は、昨日の夕食を思い出せないといった一時的な記憶の不確かさにとどまりますが、重症化すると、自分の名前や家族の顔さえも分からなくなることがあります。
けが人へ医療

知らないと危険!頸動脈洞症候群とは?

- 頸動脈洞症候群とは何か首の両側には、心臓から脳へ血液を送る太い血管である頸動脈が通っています。この頸動脈の分岐点付近には、頸動脈洞と呼ばれる重要な場所があります。頸動脈洞は、血管内の圧力を感知するセンサーの役割を担っており、血圧の調整に深く関わっています。通常、血圧が上昇すると、頸動脈洞にあるセンサーがこの変化を感知し、脳に信号を送ります。すると、脳からの指令で心臓の動きが抑制され、血圧は正常な範囲に保たれます。しかし、頸動脈洞症候群では、この頸動脈洞が過敏になってしまい、少しの刺激や圧迫でも過剰に反応してしまう状態です。例えば、ネクタイをきつく締めたり、髭を剃ったり、激しい運動をしたりすることで頸動脈洞が刺激されると、めまいやふらつき、冷や汗、吐き気などの症状が現きます。さらに、症状が進むと、意識を失ってしまうこともあります。このような症状が現れた場合、速やかに医療機関を受診する必要があります。
けが人へ医療

緊急医療の切り札:経皮的心肺補助(PCPS)とは?

- 経皮的心肺補助(PCPS)の概要経皮的心肺補助(PCPS)は、心臓や肺が正常に機能しなくなり、生命の危機に瀕している患者さんの血液循環と呼吸を補助する治療法です。心臓は全身に血液を送り出すポンプの役割、肺は血液中に酸素を取り込み、二酸化炭素を排出する役割を担っていますが、心筋梗塞や重症肺炎などが原因でこれらの臓器が機能不全に陥ると、血液循環が悪化し、全身の組織に酸素が行き渡らなくなります。このような状態を放置すると、臓器障害が進行し、死に至る可能性もあります。PCPSは、開胸手術を行うことなく、足の付け根や首などの血管からカテーテルと呼ばれる細い管を挿入し、心臓と肺の働きを補助します。カテーテルは、体外に設置された人工心臓ポンプと人工肺に接続され、血液を体外循環させます。人工心臓ポンプは、心臓の代わりとなって血液を全身に送り出し、人工肺は、血液中の二酸化炭素を取り除き、酸素を供給します。PCPSは、従来の開胸手術を必要とする心肺補助と比較して、身体への負担が小さく、短時間で開始できるという利点があります。そのため、緊急性の高い心臓や肺の疾患の治療に広く用いられるようになっています。
けが人へ医療

痙攣:その原因と症状について

- 痙攣とは痙攣は、私たちの体を動かすための指令を出す中枢神経に異常が生じることで、自分の意思とは関係なく筋肉が収縮してしまう現象です。普段は私たちが体を動かそうとすると、脳から筋肉へ「動け」という指令が神経を通して伝えられます。しかし、痙攣が起こると、この指令系統が乱れてしまい、筋肉が勝手に収縮と弛緩を繰り返してしまうのです。痙攣が起こると、体が急に硬直したり、手足が突っ張ったり、逆に曲げ伸ばしを繰り返したりするといった症状が現れます。痙攣は、その影響範囲によって大きく二つに分けられます。全身の筋肉に症状が現れるものを「全身性痙攣」、体の一部分だけに症状が現れるものを「局所性痙攣」と呼びます。全身性痙攣は、意識を失って倒れてしまうこともあるため、周囲の人はそのような事態にも対応できるよう、正しい知識を身につけておくことが大切です。一方、局所性痙攣は、まぶたがピクピクする、指先が震えるなど、比較的軽度の症状で済む場合も多いです。しかし、頻繁に起こる場合は、重大な病気のサインである可能性も考えられます。いずれの場合も、自己判断せずに、医療機関を受診して適切な診断を受けるようにしましょう。