
身体に優しい治療法:IVRとは?
- 画像診断と治療の融合近年、医療の現場では、患者さんの身体への負担をより軽減できる治療法が求められています。従来の手術に比べて、切開範囲を小さく、身体への負担を軽く抑えられる治療法の一つとして、インターベンショナルラジオロジー(IVR)が注目されています。IVRは、画像診断でおなじみの放射線技術を用いた治療法です。CT、超音波、X線透視といった画像診断技術を用いることで、体内の状態をリアルタイムに把握しながら治療を行うことができます。具体的には、カテーテルなどの医療器具を血管や臓器などの目的の部位まで正確に導き、治療を行います。IVRは、従来の手術に比べて、身体への負担が少ない、低侵襲な治療法として知られています。そのため、体への負担が大きく手術が難しいとされてきた高齢者や合併症を持つ患者さんにも、治療の選択肢を広げることができます。また、入院期間の短縮や早期の社会復帰にもつながることが期待されています。