
来院時心肺停止とは?:定義と関連用語
病院に到着した時点で、心臓または呼吸、あるいはその両方が停止している状態を「来院時心肺停止」と言い、英語では「cardiopulmonary arrest on arrival」と表記し、略して「CPAOA」と呼びます。この状態は、患者が病院に到着する前に、医師や救急隊員など医療関係者によって心肺蘇生が行われたかどうかは関係ありません。つまり、医療関係者が患者の状態を確認した時点で、心臓と肺のどちらか、あるいは両方が機能していないと判断された場合、その患者は「来院時心肺停止」と診断されます。例えば、心臓が停止していても、救急隊員などによって心臓マッサージや人工呼吸などの心肺蘇生を受けながら病院に到着した場合も「来院時心肺停止」に含まれます。また、病院に到着する直前まで心臓が動いていたものの、病院に到着した際に心臓が停止していた場合も同様に「来院時心肺停止」と診断されます。