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感染症から守る

消毒の基本:感染症から身を守る知識

- 消毒とは何か消毒とは、私達の身の回りにある物や場所に存在する、病気の原因となる微生物を、薬を使って殺したり、その数を減らしたりすることを指します。この処置を行う目的は、感染症を予防することです。私達の身の回りには、目には見えませんが、風邪やインフルエンザ、食中毒を引き起こす様々な病原体が潜んでいます。これらの病原体は、空気中を漂ったり、物や人の手に付着したりして、私たちに感染します。消毒は、これらの目に見えない脅威から身を守るための、とても大切な手段と言えるでしょう。具体的には、多くの人が触れる場所を消毒することで、感染のリスクを効果的に減らすことができます。例えば、ドアノブやテーブル、トイレの便座、子どもが遊ぶおもちゃなど、毎日触れる機会の多い場所を消毒することで、これらの場所に付着した病原体が、別の人へ移動することを防ぐことができます。特に、インフルエンザが流行する時期や、食中毒が心配な時期には、こまめな消毒を心がけることが大切です。 また、消毒には、使用する薬剤によって、効果が期待できる病原体の種類が異なるという点にも注意が必要です。そのため、消毒を行う際には、どのような病原体に対して効果がある薬剤なのか、確認してから使用することが大切です。
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命を守るために知っておきたいカテーテル感染

- カテーテル感染とは何か病院で治療を受ける際に、血管に管を入れる医療行為を受けることがあります。これは、点滴や栄養剤の投与、血液検査など、様々な治療に必要な場合に行われます。この血管に入れる管のことをカテーテルと呼びます。カテーテルは、患者さんの治療をスムーズに進める上で、とても大切な役割を担っています。しかし、このカテーテルを介して、細菌やカビなどの病原体が体内に侵入し、感染症を引き起こしてしまうことがあります。これがカテーテル感染です。カテーテル感染は、決して珍しいものではありません。入院している患者さんにとって、誰にでも起こりうる可能性があります。特に、病気や治療の影響で免疫力が低下している患者さんや、長期にわたってカテーテルを使用しなければならない患者さんは、注意が必要です。カテーテル感染は、発熱や患部の腫れ、痛み、膿など、様々な症状を引き起こします。重症化すると、敗血症など、命に関わる危険な状態に陥ることもあります。そのため、カテーテル感染を予防するために、医療従事者は、カテーテルを挿入する際には徹底した衛生管理を行い、患者さん自身も、手洗いをこまめに行うなど、清潔を心がけることが重要です。