
目に見えない脅威: 放射能について
- 放射能とは物質の中には、目には見えないエネルギーを自然に出しているものがあります。このエネルギーを-放射線-と呼び、このような性質を持つことを-放射能-と言います。では、なぜ物質は放射線を出しているのでしょうか?すべての物質は、中心に-原子核-と呼ばれる部分を持つ小さな-原子-でできています。原子核はさらに小さな-陽子-と-中性子-という粒から構成されていますが、この原子核の構造が不安定な場合があります。不安定な原子核は、より安定した状態になろうとして、自発的に壊れていきます。この壊れる過程で、余分なエネルギーが放射線として放出されるのです。 この放射線を出す能力こそが放射能であり、放射能を持つ物質のことを放射性物質と呼びます。放射線には、アルファ線、ベータ線、ガンマ線など、いくつかの種類があります。それぞれの放射線は異なる性質とエネルギーを持っており、物質や人体への影響も異なります。放射線の性質や影響を理解することは、安全に放射性物質と付き合っていく上で非常に重要です。