ATM

クレジットカードやキャッシュカードは、今や私たちの生活にとってなくてはならないものとなりました。日々の買い物や公共料金の支払いなど、さまざまな場面で利用されています。しかし、その利便性の裏側では、カード犯罪のリスクも高まっていることを忘れてはなりません。警察庁の統計によると、キャッシュカードやクレジットカードを用いた犯罪は、残念ながら年々増加傾向にあります。また、その被害総額も増加の一途をたどっており、深刻な社会問題となっています。この背景には、偽造技術の高度化が挙げられます。犯罪者たちは、巧妙な手口で偽造カードを作成し、金銭をだまし取ろうとします。また、インターネットの普及に伴い、個人情報が流出するケースも増加しており、これもカード犯罪増加の要因の一つと考えられています。私たちは、便利な生活を送る一方で、常に危険と隣り合わせであることを認識し、防犯意識を高める必要があります。具体的には、パスワードを複雑なものにしたり、利用明細をこまめに確認したりするなど、基本的な対策を徹底することが重要です。

- 還付金詐欺とは還付金詐欺は、言葉巧みな話術で人々を騙し、お金を盗み取る悪質な犯罪です。犯人たちは、社会保険庁や市役所、税務署などの職員になりすまし、医療費や税金の還付金があると嘘の電話をかけてきます。彼らは、被害者に「医療費の還付があります」「税金の払い過ぎがあります」などと語りかけ、「手続きのために、近くのATMに行ってください」と指示します。そして、ATMに着いた被害者に、携帯電話で操作方法を指示し、実際には犯人側の口座に送金させてしまうのです。犯人たちは、被害者の不安をあおるような発言をしたり、親切な言葉をかけたりして、被害者を信用させるのが非常にうまいという特徴があります。特に、高齢者やお金に関する知識が少ない人、一人暮らしの人などは、こうした言葉巧みな話術に騙されやすく、被害に遭いやすい傾向があります。還付金詐欺は、人の親切心や困っている人を助けたいという気持ちを利用した、許すことのできない犯罪です。もしも、身に覚えのない還付金の電話がかかってきた場合は、絶対にATMには向かわず、家族や警察に相談するようにしましょう。