AKBR

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動脈血中ケトン体比:肝臓の健康を知る指標

- 動脈血中ケトン体比とは動脈血中ケトン体比(AKBR)は、肝臓の細胞、特に細胞内のエネルギー生産を担うミトコンドリアが、どの程度効率的に働いているかを評価する指標です。私たちの身体は、通常、糖質を主なエネルギー源としています。しかし、糖質が不足すると、代わりに脂肪を分解してエネルギーを作り出すようになります。この時、肝臓では脂肪の分解によってケトン体と呼ばれる物質が作られます。AKBRは、このケトン体のうち、アセト酢酸とβ-ヒドロキシ酪酸という二つの物質の比率を表しています。 この比率を見ることで、肝臓が脂肪を分解し、エネルギーを作り出す過程が、円滑に進んでいるかを把握することができるのです。例えば、絶食時や激しい運動後など、糖質が不足している状況では、AKBRは上昇する傾向にあります。これは、身体がエネルギー不足を補うために、脂肪の分解を活発に行っているためです。逆に、肝臓の機能が低下している場合、AKBRは低下することがあります。これは、肝臓が脂肪を効率的に分解できず、ケトン体の産生が減少するためです。このように、AKBRは肝臓の機能を評価する上で、重要な指標となります。