
変わりやすい春の天気と移動性高気圧
春の天気は気まぐれと言われますが、まさにその通りで、暖かい日差しに春の訪れを感じたと思えば、急に寒くなったり、強い風が吹き荒れたりと、一日の中でも変化が大きい季節です。これは、冬から夏へと季節が移り変わる際に、大気の状態が不安定になることが原因です。冬の間はシベリア大陸から冷たい空気を運んでくる西高東低の気圧配置が続きますが、春になると、この冬型の気圧配置が弱まり、太平洋高気圧から暖かい空気を運んでくる夏型の気圧配置へと徐々に変わっていきます。この移り変わりの時期には、移動性高気圧と低気圧が交互に日本付近を通過するようになり、この影響で天候が変わりやすくなるのです。移動性高気圧が来ると晴れの日が続きますが、低気圧が近づくと雲が増えて、雨となることもあります。また、低気圧が通過した後には、北から冷たい空気が流れ込み、気温が急に下がることがあります。このように、春の天気は変わりやすいので、服装選びや外出時の持ち物には注意が必要です。天気予報をよく確認し、急な天候の変化に対応できるように準備しておきましょう。