震源断層

水害について

津波の発生源:波源域を理解する

地球内部深くで蓄積されたエネルギーが解放される現象、それが地震です。このエネルギーは、時に海底に大きな変動をもたらし、巨大な波を生み出すことがあります。これが津波です。津波は、地震の規模や種類、海底の地形、震源の深さなど、様々な要因によって発生します。地震の規模が大きく、海底の地殻変動が大きいほど、発生する津波の規模も大きくなります。また、海底火山の噴火や海底地すべりによっても津波が発生することがあります。津波の発生源となる場所を理解することは、津波のメカニズムを解明し、防災対策を講じる上で非常に重要です。地震発生時には、気象庁などから津波に関する情報が発表されますので、速やかに情報を入手し、適切な行動をとるようにしましょう。津波は、その発生から沿岸に到達するまでに時間的な猶予がある場合もあれば、わずか数分で到達する場合もあります。日頃から、津波が発生した場合の避難経路や避難場所を確認しておくことが大切です。
地震について

知られざる脅威:震災の帯とそのメカニズム

1995年の阪神・淡路大震災は、我が国に深い爪痕を残す大災害となりました。この震災では、地震の規模の大きさだけでなく、被害が特定の地域に集中するという、それまでの常識では考えられない現象が発生しました。これが、「震災の帯」と呼ばれるものです。「震災の帯」とは、地震の揺れそのものよりも、地盤の液状化や建物の倒壊などによって、被害が帯状に広がる現象を指します。阪神・淡路大震災では、震源から離れた地域でも、この「震災の帯」の影響によって、甚大な被害が発生しました。例えば、神戸市長田区や灘区、芦屋市の一部地域では、建物が軒並み倒壊し、火災も発生し、多くの方が犠牲になりました。この震災を教訓に、地震対策は、単に建物の耐震性を高めるだけでなく、地域全体の地盤や構造物の状況を把握し、「震災の帯」が発生する可能性を予測し、対策を講じていく必要があることが明確になりました。具体的には、地盤の液状化対策や、老朽化した建物の耐震補強、密集した住宅地の再開発などが挙げられます。地震はいつどこで起こるか分かりません。未来の災害から命を守るためには、過去の震災から学び、地域全体で防災意識を高め、「震災の帯」という新たな脅威への対策を進めていくことが重要です。