
空を覆う雲~曇りとその仲間たち~
私たちが毎日見上げる空は、いつも同じ表情を見せているわけではありません。太陽の光を浴びて青く輝く日もあれば、夕暮れ時には赤く染まり、またある時はどんよりとした灰色の雲に覆われることもあります。このように、空は刻一刻と表情を変え、私たちに様々な顔を見せてくれます。空模様の変化に大きく関わっているのが雲です。雲は、空気中の水蒸気が冷やされて小さな水や氷の粒となり、それが集まって空に浮かんでいるものです。雲は、その形や浮かんでいる高さ、そして量によって、太陽の光を遮ったり、雨や雪を降らせたりと、天気の変化に深く関わっています。例えば、綿菓子のようにモクモクとした雲は、比較的低い場所に浮かんでおり、お天気は大きく崩れることはありません。一方、空一面を覆うような灰色の雲は、低い場所で雨を降らせる雲です。また、雷を伴って激しい雨を降らせる積乱雲は、高いところまでモクモクと発達するのが特徴です。このように、雲は私たちに天気の変化を教えてくれる大切なサインと言えます。日々、空を見上げて雲を観察することで、天気の変化を予測することも可能になるでしょう。