院内感染

感染症から守る

医療現場を守る!標準感染予防策の基本

病院や診療所などの医療機関は、様々な病気を抱えた患者さんが多く集まる場所です。そのため、健康な人が日常生活を送るよりも、感染症にかかる危険性が高い場所といえます。このような医療現場では、患者さんだけでなく、医師や看護師など医療従事者自身も感染から守るために、徹底した感染予防対策を行う必要があります。医療現場で広く推奨されている感染予防対策に、「標準感染予防策」というものがあります。これは、アメリカの医療現場で生まれた考え方で、患者さんの持つ感染症の種類や感染経路が分からなくても、すべての患者さんとの接触において、血液、体液、分泌物、粘膜、傷のある皮膚などを介して感染する可能性があるものとして対策を行うというものです。具体的な対策としては、手洗い、マスクや手袋の着用、患者さんごとに使い捨ての医療器具を使用する、使用した医療器具は適切に消毒する、などが挙げられます。これらの対策を徹底することで、医療現場における感染症の拡大を効果的に防ぐことができます。標準感染予防策は、医療従事者だけでなく、病院を訪れる家族や面会者も理解し、協力することが重要です。病院側の指示に従い、適切な感染予防対策を行うように心がけましょう。