防災行動計画

水害への備え

自分を守るための防災行動計画「マイ・タイムライン」

近年、大型台風や集中豪雨など、私たちに大きな被害をもたらす自然災害が頻繁に発生しています。いつ、どこで、どのような災害に見舞われるかは誰にも予測することはできません。だからこそ、不意に訪れる危機に適切に対処できるよう、日頃から災害に対する備えをしっかりと行っておくことが非常に重要です。災害への備えは、大きく分けて二つあります。一つは、災害発生前にできる備えです。自宅周辺の危険地域や避難場所、避難経路などを把握しておくことはもちろんのこと、非常持ち出し袋の準備も欠かせません。飲料水、食料、懐中電灯、携帯ラジオ、常備薬など、最低限必要なものを揃えておきましょう。また、家族との連絡方法や集合場所を前もって決めておくことも大切です。もう一つは、災害発生時の落ち着いて行動するための備えです。災害発生時には、情報収集が重要となります。テレビやラジオ、インターネット、防災無線などを通じて、正確な情報を入手し、冷静に状況を判断することが大切です。また、地域住民との協力も欠かせません。日頃から近隣住民とコミュニケーションをとっておき、互いに助け合える関係を築いておくことが、安全確保に繋がります。
水害への備え

タイムライン: 水害時の備えを時間軸で確認

- タイムラインとはタイムラインとは、台風や大雨などによって河川が氾濫したり、土砂崩れが発生したりする危険が高まった際に、住民の皆さんが自身の安全を確保するために、状況の変化に合わせてとるべき行動を時間ごとにあらかじめ決めておく計画のことです。例えば、台風の接近が予想される数日前から、気象情報や自治体からの避難情報に注意し、自宅の周辺の危険な場所を確認したり、非常持ち出し袋の準備や避難経路の確認をしたりといった行動を促します。そして、台風がさらに接近し、危険度が増した場合には、地域や状況に応じて、高齢者や小さな子供がいる家庭には早めに避難を開始するように促したり、危険度がさらに高まった場合には、全員に避難を完了するように促したりするなど、具体的な行動を時系列で示す計画です。タイムラインは、国や都道府県、市町村などの行政機関や、気象台、警察、消防などの防災関係機関が連携して、防災情報や避難情報を迅速に共有するための指針としての役割も担っています。住民は、タイムラインに従って行動することで、いざというときに適切な判断を下し、落ち着いて行動できるようになることが期待されています。近年、水害の激甚化が進む中で、自分の命を守るためには、自分自身で情報を入手し、早め早めの行動をとることが重要となっています。タイムラインは、住民一人ひとりが「自分の身は自分で守る」ための有効な手段の一つと言えるでしょう。