防災意識

その他

パニック: 防災と防犯への影響

- パニックとは大きな地震や火災といった災害時、あるいは、思いもよらないテロや事故に遭遇した際に、人々の間に広がる混乱状態、それがパニックです。パニックは、時に群衆全体を巻き込み、集団として理性を失った行動をとってしまう場合があります。また、個人レベルにおいても、激しい恐怖や不安に襲われ、普段通りの冷静な判断ができなくなってしまうこともあります。パニック状態に陥ると、視野が狭くなり、周りの状況を正しく認識することが難しくなります。そのため、避難経路の判断を誤ったり、周りの人と協力して行動することができなくなったりするなど、適切な行動が阻害されてしまいます。防災や防犯の観点から、パニックは非常に重要な要素です。パニックが発生すると、避難や救助活動の妨げになるだけでなく、二次災害の発生リスクを高めることにもつながります。そのため、日頃からパニックに対する正しい知識を身につけておくことが重要です。
制度

防災の日: 災害への備えを見直す機会に

9月1日は「防災の日」です。この日を耳にすると、防災訓練を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。9月1日が「防災の日」に制定された背景には、1923年9月1日に発生した関東大震災の存在があります。関東大震災は、日本の首都圏を襲った未曾有の大災害でした。マグニチュード7.9という巨大地震と、それに伴う火災や土砂災害により、10万人以上の方が犠牲になったとされています。この未曾有の被害を教訓として、災害への備えの大切さを忘れず、防災意識を高めてもらうことを目的として、1960年に「防災の日」が制定されました。毎年9月1日を含む1週間は「防災週間」と定められています。この期間には、全国各地で防災訓練や啓発活動などが行われ、防災への意識向上を呼びかけています。
その他

「自分だけは大丈夫」に潜む危険な心理

私たちは、毎日を安心して暮らせるよう、潜在意識下で常に危険を察知し、備えようとしています。しかし、想定外の出来事に遭遇すると、その恐怖から現実を直視できず、「まさか、こんなことが自分の身に起こるはずがない…」と事態を否定してしまうことがあります。これは、私たちが自分自身を守るための、心の防御反応の一つといえます。しかし、この防御反応は、同時に大きな危険を孕んでいることも忘れてはなりません。予期せぬ事態に遭遇した際、この防御反応が働くこと自体は自然なことです。しかし、いつまでも現実を直視せず、問題から目を背け続けていると、適切な行動を取ることが遅れてしまい、被害が拡大する可能性があります。例えば、火災が発生した際に、「まさか、火事になるはずがない」と初期消火を怠ったり、避難が遅れたりするといった事態が考えられます。重要なのは、心の防御反応が働いていることを自覚し、一日も早く現実を受け入れることです。その上で、冷静に状況を判断し、適切な行動を取ることが重要になります。日頃から、防災訓練に参加したり、地域の防災マップを確認したりするなど、いざという時のための備えをしておくことも大切です。