野島断層

地震について

地震と活断層:その関係性と備えについて

- 活断層とは何か?地球の表面はプレートと呼ばれる巨大な岩盤で覆われており、このプレートは絶えず動き続けています。プレート同士がぶつかり合う場所では、その力によって地下に大きな負担がかかり、歪みが生じます。この歪みが限界を超えると、岩盤が破壊され、断層と呼ばれる亀裂が生じます。活断層とは、この断層の中でも、特に過去に繰り返し地震を起こし、将来も活動する可能性のある断層のことを指します。過去に地震を起こしたという事は、今後も地震を起こす可能性が高いことを意味しており、活断層はまさに「生きている断層」と呼ぶにふさわしい存在です。活断層が動くと、破壊的なエネルギーが放出され、地震が発生します。地震の規模は活断層の長さに比例する傾向があり、長い活断層ほど大きな地震を引き起こす可能性があります。活断層の存在は、私たちの生活にとって大きな脅威となります。地震発生時には、建物倒壊や地滑り、津波など、甚大な被害をもたらす可能性があります。活断層の活動状況を把握し、その危険性について正しく理解しておくことは、地震災害から身を守る上で非常に重要です。
地震について

教訓を未来へつなぐ、阪神・淡路大震災

一九九五年一月十七日午前五時四十六分、まだ辺りが暗い時間帯に、兵庫県南部を激しい揺れが襲いました。後に「阪神・淡路大震災」と呼ばれることになる、マグニチュード7.2という非常に大きな地震でした。この地震の震源地は淡路島北部で、神戸市をはじめとする周辺地域に甚大な被害をもたらしました。揺れ自体は二十秒ほどでしたが、その短い時間の間に多くの建物が倒壊し、人々の生活を支える道路や鉄道、電気、ガス、水道などのライフラインも各地で断絶してしまいました。この地震は、都市部を襲った直下型地震であったため、被害が大きく広がりました。建物の倒壊や火災による被害に加え、家具の転倒や落下物による負傷者も多数発生しました。また、地震発生時が早朝であったため、多くの人が自宅で就寝中に被災し、逃げ遅れによる犠牲者も少なくありませんでした。この未曾有の大災害は、日本中に大きな衝撃を与え、防災の重要性を改めて認識させる出来事となりました。そして、地震発生直後から、全国から救助隊や医療チームが被災地に駆けつけ、懸命な救助活動が行われました。また、ボランティア活動も活発化し、多くの人々が被災地の復興に力を尽くしました。