避難情報

制度

防災情報の警戒レベル:正しく理解して行動を

- 警戒レベルとは近年、豪雨や地震など自然災害が多発し、私たち自身の防災意識がますます重要になっています。災害から身を守るためには、正確な情報に基づいて、適切なタイミングで行動することが不可欠です。しかし、いざという時、様々な情報が飛び交う中で、自分自身にとって本当に必要な情報を選び、行動に移すことは容易ではありません。そこで重要な役割を担うのが「警戒レベル」です。警戒レベルとは、災害の発生する危険度を段階的に示したもので、住民が状況を把握し、適切な行動をとるための指標となります。例えば、大雨の際に発表される警戒レベルは、河川の氾濫や土砂災害などの危険度に応じて、レベル1からレベル5までの5段階で示されます。レベルが上がるにつれて危険度が高まることを意味し、レベル3以上で避難が必要になるなど、それぞれのレベルに応じて取るべき行動があらかじめ決められています。警戒レベルは、テレビやラジオ、インターネット、防災無線など様々な方法で発表されます。また、近年では、スマートフォンアプリなどを通じて、プッシュ通知で受け取ることができるようにもなりました。日頃から、自分が住んでいる地域のハザードマップを確認し、どの場所でどのような災害リスクがあるのかを把握しておくことが重要です。そして、いざという時は、警戒レベルを参考に、落ち着いて行動するようにしましょう。行政からの情報に注意するとともに、自ら情報収集を行うことも大切です。
地震への備え

防災行政無線の役割と重要性

- 防災行政無線とは防災行政無線とは、地震や台風などの災害が発生した時や、発生する恐れがある時に、市町村などの自治体が住民の皆さんに対して、素早く正確に情報を伝えるために設置している無線を使ったシステムです。防災行政無線は、大きく分けて、街中に設置された屋外スピーカーから情報を伝える「屋外拡声子局」と、各家庭に設置された専用の受信機に情報を届ける「戸別受信機」の二つがあります。屋外拡声子局は、公園や学校など、人々が集まる場所や、見通しの良い場所に設置され、サイレン音とともに、避難情報や災害の状況など、住民の皆さんの安全を守るために必要な情報を伝えます。一方、戸別受信機は、屋内に設置されているため、屋外拡声子局からの放送が聞き取りにくい場合でも、確実に情報を受け取ることができます。また、最近の戸別受信機の中には、音声だけでなく、文字情報でわかりやすく表示してくれるものもあり、高齢者や聴覚に障がいのある方など、様々な方が情報を入手しやすくなっています。防災行政無線は、災害発生時に住民一人ひとりの命を守る上で、非常に重要な役割を担っています。日頃から、お住まいの地域の防災行政無線の放送内容や聞こえ方を確認しておくことが大切です。
地震への備え

命を守る最後の砦!緊急安全確保とは?

近年、かつて経験したことのないような豪雨や巨大地震など、私たちの生活や安全を脅かす災害が頻繁に起こるようになってきました。こうした未曾有の災害発生時、私たちはどのように自分の身を守れば良いのでしょうか。従来の避難情報では、危険が迫ると、住民に対して安全な場所である避難所への移動を呼びかけることが一般的でした。しかし、状況によっては、屋外への避難が逆に危険となるケースも少なくありません。例えば、川の近くに住む住民が、洪水警報が出ているにもかかわらず、避難所へ行く途中で濁流に巻き込まれてしまうということも考えられます。そこで、近年注目されているのが「緊急安全確保」という考え方です。これは、時間的猶予がほとんどない切迫した状況下において、一人ひとりがとるべき、より安全な行動を指し示すものです。具体的には、自宅の2階や頑丈な建物の上階など、少しでも安全な場所に緊急的に移動することです。自宅が安全な場合は、無理に避難所へ向かわず、自宅にとどまることも「緊急安全確保」の一つです。「緊急安全確保」は、これまでの「危険が迫ったら避難所へ」という画一的な避難行動から、状況に応じてより柔軟で安全な行動を選択するという、新しい防災の考え方と言えるでしょう。
地震への備え

いざという時の備えに!緊急速報メールとは?

- 緊急速報メールの概要緊急速報メールは、地震や津波、豪雨など、人々の生命や財産に危険を及ぼす可能性のある災害が発生した際に、迅速に情報を伝えるための重要な手段です。携帯電話会社は、気象庁や都道府県、市町村などの地方公共団体から発表される緊急の情報を受信すると、その情報が対象となる地域にいる人々の携帯電話に対して、一斉にメールで配信します。このメールは、携帯電話の電源が入っていて、電波を受信できる状態であれば、自動的に受信することができます。そのため、普段から緊急速報メールを受信できる設定にしておくことが重要です。緊急速報メールで配信される情報は、災害の種類や発生場所、規模、とるべき行動など、状況に応じて様々です。迅速かつ的確な情報提供により、人々は適切な判断を下し、避難などの安全確保行動をとることができます。緊急速報メールは、私たち自身の安全を守る上で大変重要な役割を担っています。日頃から、受信設定や内容の確認など、適切な利用を心がけましょう。