
想定外の速さ!迫り来る脅威、近地津波とは
私達が生活する陸地から比較的近い、600キロメートル以内の海底で地震が起きると、「近地津波」が発生することがあります。この近地津波は、地震の規模の大小に関わらず発生する可能性があり、時として大きな被害をもたらします。海底で地震が発生すると、海底の地盤が大きく隆起したり沈降したりすることがあります。この海底の急激な変化によって、周囲の海水が大きくかき混ぜられ、波として四方八方に広がっていきます。これが津波の発生メカニズムです。地震の規模が大きければ、当然津波も大きくなる傾向にありますが、海底の地形や地震の発生メカニズムによっては、比較的小さな地震でも大きな津波が発生することがあります。そのため、たとえ規模が小さくても、海底で地震が発生したという情報には注意が必要です。特に、沿岸地域に住んでいる人々は、日頃から津波への備えをしておくことが重要です。津波ハザードマップを確認し、避難経路や避難場所を把握しておくことはもちろん、家族や地域で津波発生時の行動について話し合っておくことも大切です。