
大規模災害の頼り!警察災害派遣隊とは
大規模な地震や広域を巻き込む水害など、想像を絶するような災害に見舞われた時、私たちを不安から救ってくれる存在として、自衛隊、消防隊、医療チームなど、様々な専門機関を思い浮かべる人は多いでしょう。こうした組織は、いずれも私たちの安全と安心を守るために日夜訓練を重ね、いざという時には危険を顧みず活動に当たってくれます。その中でも、今回は日頃から地域の安全を守る警察の中にあって、特に災害対応を専門に行う「警察災害派遣隊」に焦点を当て、その役割と活動内容について詳しく見ていくことにしましょう。「警察災害派遣隊」は、大規模災害が発生した際に被災地に派遣され、被災者の救助や行方不明者の捜索、被災地の警備などを行います。彼らは、土砂崩落や建物の倒壊現場など、極めて危険な場所での活動も求められます。そのため、厳しい訓練と高度な専門知識、そして何よりも人命を第一に考える強い使命感を持った精鋭部隊と言えるでしょう。実際に発生した災害では、倒壊した家屋や土砂の下敷きになった方の救出、濁流に流された方の捜索など、警察災害派遣隊の活躍は目覚ましいものがあります。また、被災地では、食料や水などの物資の不足に乗じた窃盗や詐欺などの犯罪が発生する恐れもあります。警察災害派遣隊は、こうした犯罪を未然に防ぎ、被災者の安全な暮らしを守るため、被災地の警備にも当たっています。災害はいつどこで発生するか分かりません。しかし、私たちが安心して暮らせるよう、日頃から備えを怠らず、いざという時には警察災害派遣隊をはじめとする専門機関と協力し、助け合いの精神で困難を乗り越えていくことが大切です。