認知件数

犯罪について

犯罪検挙率:その数字が意味するものとは?

- 犯罪検挙率とは犯罪検挙率は、世の中で実際にどれくらいの割合で犯罪が解決に近づいているのかを知るための重要な指標の一つです。この数値は、一年間に発生した犯罪のうち、警察が捜査を行い犯人を特定し、検挙に至った件数の割合を示しています。例えば、ある年に100件の犯罪が発生し、そのうち70件で犯人が捕まったとします。この場合、犯罪検挙率は70%となります。検挙率が高いほど、犯罪を犯した人が捕まる可能性が高く、社会全体の抑止力につながると考えられています。犯罪検挙率を計算するには、まず警察が認知した犯罪の数を知る必要があります。これは、被害者からの届け出や、事件を目撃した人からの通報などによって警察が事件を把握した件数を指し、「認知件数」と呼ばれます。そして、この認知件数に対して、実際に犯人が検挙された件数の割合を計算することで、犯罪検挙率が算出されます。ただし、犯罪検挙率は、必ずしも警察の捜査能力だけを反映しているわけではありません。犯罪の種類や地域特性、社会状況など、様々な要因が影響するため、数値だけで単純に比較することはできません。例えば、窃盗事件のように、犯人と被害者の間に面識がない場合は、犯人特定が難しく、検挙率が低くなる傾向があります。犯罪検挙率は、あくまでも一つの指標ではありますが、社会の安全度を測る上での重要な要素であると言えるでしょう。
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犯罪認知件数の推移と現状

- 犯罪認知件数とは犯罪認知件数とは、警察が犯罪の発生を把握した事件の数を指します。事件が発生した事実を警察が把握することを「認知」といい、この認知された事件の数を集計したものが犯罪認知件数です。犯罪が認知される主なきっかけは、被害者からの届け出です。盗難や詐欺などの被害に遭った場合、警察へ被害状況を届け出ることで事件として記録されます。また、被害者以外の第三者からの通報や目撃情報によって事件が認知されるケースもあります。犯罪認知件数は、社会の治安状況を把握するための重要な指標となります。認知件数の推移を分析することで、犯罪の発生傾向や地域的な偏りなどを把握することができます。この情報は、警察が効果的な犯罪対策を立案し、安全な社会を実現するために欠かせないものです。しかし、犯罪認知件数は、実際に発生した全ての犯罪を反映しているわけではありません。被害者が警察へ届け出なかったり、事件として認識されなかったりするケースもあるため、犯罪認知件数はあくまで氷山の一角に過ぎないと言えるでしょう。