血圧低下

けが人へ医療

命を守る!知っておきたいショックの知識

- ショックとはショックとは、生命の維持に欠かせない血液循環が悪化し、身体の組織や臓器に必要な酸素や栄養が行き渡らなくなる状態を指します。放置すると、臓器の機能不全に陥り、死に至ることもある危険な状態です。私たちの身体は、心臓のポンプ機能によって常に血液を循環させています。この血液は、酸素や栄養を全身の細胞に運び、同時に老廃物を回収するという重要な役割を担っています。 しかし、様々な原因で心臓の機能が低下したり、血管が拡張したり、血液量が減少したりすると、血液循環が悪化してしまいます。血液循環が悪くなると、身体は酸素不足に陥ります。初期症状としては、動悸や息切れ、冷や汗、顔面蒼白などが見られます。さらに悪化すると、意識がもうろうとしたり、脈拍が弱くなったり、尿量が減少したりします。 ショックの状態は一刻を争います。少しでも異常を感じたら、ためらわずに救急車を呼ぶことが大切です。
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知っておきたい神経性ショック:原因と症状、治療法まで

- 神経性ショックとは神経性ショックは、背骨の上部、特に胸椎の上の方にある脊髄が損傷されることで起こる深刻な状態です。交通事故や高いところからの落下など、体に強い衝撃が加わると脊髄が傷つき、神経の働きが乱れてしまいます。この神経の乱れが体に大きな影響を与えます。通常、血管は心臓から送り出される血液の量や流れを調整して、血圧を一定に保っています。しかし、神経性ショックの場合、この血管の調整機能がうまく働かなくなり、血管が広がりすぎてしまいます。すると、血液が体の中心から末梢へと過剰に流れ込み、心臓に戻る血液量が減少し、血圧が急激に低下してしまうのです。出血を伴わないにもかかわらずショック状態となるため、医療従事者であっても、初期の診断が難しい場合があります。迅速な診断と適切な治療が救命に不可欠です。