
知っておきたい薬剤耐性:交叉耐性とは?
私たちは、風邪を引いたり病気になったりした時、治療のために薬を飲むことがあります。薬は、私たちの体の中に侵入してきた細菌やウイルスと戦うために、とても大切な役割を担っています。しかし、同じ薬を長い間飲み続けると、だんだん薬の効果が薄くなってくることがあります。これは、体の中の細菌やウイルスが薬に慣れてしまい、抵抗力を持つようになるためです。このような状態を「耐性」と呼びます。耐性ができてしまうと、薬の効果を得るためには、以前よりも多くの量を飲まなければならなくなってしまいます。そのため、耐性には注意が必要です。例えば、風邪薬を自己判断で長期間飲み続けると、その薬に対する耐性ができてしまい、本当に必要な時に薬が効きにくくなってしまう可能性があります。薬を正しく使うためには、医師や薬剤師の指示に従い、決められた量と期間を守ることが重要です。自己判断で服用を中止したり、量を変えたりすることは避けましょう。また、服用中に体に異変を感じたら、すぐに医師や薬剤師に相談することが大切です。