
災害に強い栃木県へ:条例が目指す未来
- 条例制定の背景近年、日本各地で経験したことのないような規模の自然災害が相次いでいます。地震、台風、豪雨など、その種類は多岐にわたり、栃木県も例外ではありません。これらの災害は、私たちの生活の基盤を揺るがし、人々の命を奪い、大切な財産を奪い去り、生活や経済活動に大きな傷跡を残しています。記憶に新しいところでは、令和元年東日本台風(台風19号)の際に、栃木県内各地で河川の氾濫や土砂災害が発生し、尊い命が失われただけでなく、家屋やインフラ設備に甚大な被害が生じました。また、近年頻発している記録的な豪雨は、いつどこで発生するかわからず、その脅威は私たちの生活に常に付きまとうものとなっています。このような厳しい現実を前に、栃木県は、県民の生命、身体及び財産を災害から守り、安全で安心して暮らせる地域社会を実現するため、「災害に強いとちぎづくり条例」を制定しました。この条例は、県、市町村、事業者、そして県民一人ひとりがそれぞれの役割と責任を自覚し、共に力を合わせて災害に強い県土づくりを進めていくための礎となるものです。