
除脳硬直:その特徴とメカニズム
- 定義-# 定義除脳硬直とは、脳幹の中でも中脳や橋と呼ばれる部分が損傷を受けることで、手足が突っ張ったように伸びてしまう状態を指します。脳幹は、生命維持に不可欠な機能を司る重要な部位です。特に中脳や橋は、意識や運動、呼吸などをコントロールする神経が集まっている場所です。これらの部位が損傷を受けると、脳から手足への運動指令がうまく伝わらなくなり、手足が不自然に伸びた状態になってしまいます。これが除脳硬直です。除脳硬直は、意識障害を伴う重篤な脳損傷の兆候であることが多く、交通事故や頭部外傷、脳卒中などで起こる可能性があります。除脳硬直が見られた場合は、一刻も早く医療機関を受診する必要があります。迅速な診断と治療によって、後遺症のリスクを減らすことができる可能性があります。