
コレラ:過去の病気?いいえ、今も脅威です
- コレラとはコレラ菌という微生物が原因で発症する、大変危険な感染症です。この病気にかかると、激しい下痢と嘔吐に見舞われます。その結果、体の中の水分と塩分が失われてしまい、脱水症状を引き起こします。特徴的な症状として、お米のとぎ汁のように白く濁った水のような便が出ることが挙げられます。コレラは、汚染された水や食べ物を介して感染します。衛生状態の悪い地域や、安全な水が手に入りにくい地域で流行しやすく、一度流行すると、人から人へと急速に感染が広がることがあります。症状が悪化すると、筋肉の痙攣や意識障害が現れ、命に関わる危険性も高まります。特に、乳幼児や高齢者、体力がない人は重症化しやすいため、注意が必要です。コレラを予防するには、トイレの後や食事の前には必ず石鹸で手を洗い、清潔を保つことが重要です。また、飲料水は必ず煮沸するか、安全な飲料水を飲むようにしましょう。感染が疑われる場合は、すぐに医療機関を受診し、適切な治療を受けることが大切です。