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組織

災害時の頼もしい存在:現地情報連絡員とは

- 大規模災害における情報収集の課題大規模な災害が発生すると、被災地は混乱に陥り、何が起きているのか、どこに助けを求めればいいのか、どこに避難すればいいのかなど、正確な情報を得ることが非常に難しくなります。家屋倒壊、火災発生、道路の寸断など、被害状況は刻々と変化し、必要な情報もその時々で異なります。人々は不安と恐怖に襲われ、正確な判断が難しくなる中で、迅速かつ的確な情報は、被災者の安全確保、適切な避難誘導、効率的な救助活動、二次災害の防止などに不可欠です。しかし、大規模災害時には、電話やインターネットなどの通信網が寸断されるケースが多く、被災自治体だけでは必要な情報を収集することは容易ではありません。情報収集の手段が限られる中、限られた人員と資源で膨大な情報を集め、分析し、共有することは困難を極めます。また、被災地が広範囲にわたる場合、情報収集の範囲も広がり、さらに状況把握が複雑化します。このような状況下では、被災自治体、警察、消防、自衛隊、医療機関など、様々な機関が連携し、情報を共有することが重要となります。また、近年では、SNSなどのソーシャルメディアも重要な情報源となっています。被災者の状況やニーズ、被災地の状況などをリアルタイムで把握するために、これらの新しい情報収集手段を活用することも求められています。