組織体制

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危機管理で安全確保:災害への備え

危機管理とは、会社や団体、そして地域社会全体が、予測不能な困難な状況に陥った際に、その影響を最小限に食い止め、一日も早く元の状態に回復するための仕組みや活動全体を指します。危機となりうるものとしては、地震や台風といった自然災害だけでなく、事故や事件、企業の不祥事による評判の失墜、感染症の流行など、実に様々なものが考えられます。これらの危機は、いつ、どこで、どのように発生するか分かりません。そのため、実際に危機が発生してから対応を考えるのではなく、事前に起こりうる事態を想定し、対応策を綿密に練り上げておくことが重要となります。具体的には、まず、どのような危機が起こりうるのかを洗い出し、それぞれのリスクの大きさを評価します。その上で、それぞれの危機に対して、誰が、どのような手順で、どのような対応を行うのかを明確化した計画書を作成します。また、計画書に基づいた訓練を定期的に実施することで、いざというときに適切な行動が取れるように備えておくことが大切です。危機管理は、企業や組織の存続を左右するだけでなく、そこで働く人々の安全や生活を守るためにも不可欠なものです。