紫外線

けが人へ医療

眼を紫外線から守る:電気性眼炎とは

- 電気性眼炎の概要電気性眼炎は、目に見えない紫外線を浴びることで、眼に炎症が起きる病気です。溶接作業やスキーなどが原因で発症することが多く、「雪目」や「電光性眼炎」と呼ばれることもあります。 紫外線は、太陽光や蛍光灯、溶接用のアークなどに含まれています。目には見えませんが、強いエネルギーを持っているため、短時間でも大量に浴びると、眼の表面にある角膜や結膜に炎症を起こします。症状としては、目の痛み、充血、異物感、涙が出る、まぶしさなどがあります。多くの場合、数時間から数日で症状は治りますが、重症化すると視力低下や角膜の混濁などを起こす可能性もあります。 電気性眼炎は、予防することが非常に重要です。紫外線を多く浴びる可能性のある環境では、紫外線カット効果のある保護メガネやサングラスを着用しましょう。 また、日頃から紫外線対策として、つばの広い帽子をかぶるなども有効です。
その他

オゾン層と私たちの生活

- オゾン層とは地球の大気は、地上から高度が上がるにつれて層状に変化していきます。地上からおよそ20キロメートルから25キロメートル上空には、成層圏と呼ばれる層が存在します。この成層圏の中に、オゾンが多く存在する層があり、これをオゾン層と呼びます。オゾン層は、太陽光に含まれる有害な紫外線を吸収し、私たち生物を守ってくれるという重要な役割を担っています。紫外線には、波長の短い方から順にUVC、UVB、UVAの3種類があります。このうち、UVCはエネルギーが最も強く、生物にとって非常に有害ですが、オゾン層によってすべて吸収され、地上には届きません。また、UVBもそのほとんどがオゾン層によって吸収されます。UVBは、浴びすぎると皮膚がんや白内障などを引き起こす原因となることが知られています。もし、オゾン層が存在しなければ、有害な紫外線が地上に降り注ぎ、動植物に深刻な影響を与える可能性があります。人間にとっても、皮膚がんや白内障の発生率が上昇するなど、健康への影響が懸念されます。オゾン層は、地球上の生物にとって、まるで天然のサングラスのように、私たちを紫外線から守ってくれる、なくてはならない存在なのです。