突風

水害について

ダウンバースト:突発する強風にご用心

空から突然、強烈な風が吹き降りてくる現象を、気象用語でダウンバーストと言います。ダウンバーストは、積乱雲と呼ばれる、強い上昇気流を伴う発達した雷雲から発生します。まるで、空から巨大な扇風機が風を吹き下ろしているようなイメージで、その風の強さは想像を絶するものがあります。発生範囲は直径数百メートルから数キロメートルと局地的ですが、僅か数分間で風速が急激に強まり、最大で秒速50メートルを超える突風を観測することもあります。これは、ジャンボジェット機が離陸する時のスピードに匹敵する強さで、家屋を倒壊させたり、車を横転させたりするほどの破壊力を秘めています。さらに恐ろしいことに、ダウンバーストは、発生場所や時間帯を予測することが非常に困難です。そのため、突然の強風に見舞われた場合は、頑丈な建物内に避難するなど、身の安全を最優先に考えた行動をとるようにしてください。
水害について

竜巻注意情報とは?

- 竜巻注意情報とは竜巻注意情報とは、大気の状態が不安定なときに、積乱雲に伴って発生する竜巻やダウンバーストといった激しい突風に対して、注意を呼びかけるために気象庁が発表する情報です。-# 竜巻の脅威竜巻は、積乱雲から渦を巻いて地面に吹き降りてくる突風です。その風速は非常に強く、家屋を破壊したり、車を吹き飛ばしたりするなど、甚大な被害をもたらすことがあります。また、竜巻の中心付近では物が巻き上げられるため、人に当たると大怪我を負う危険性もあります。竜巻は予測が難しく、発生してから短時間で消滅することも多いため、注意が必要です。-# ダウンバーストの脅威ダウンバーストも、積乱雲から吹き降りてくる強い風のことを指します。竜巻ほどの規模ではありませんが、広範囲にわたって強い風が吹き荒れるため、建物や樹木に被害を与えることがあります。また、ダウンバーストに伴って発生する下降気流は、飛行機の離着陸時に大きな影響を与える可能性があります。-# 竜巻注意情報発表時の行動竜巻注意情報が発表された場合は、周囲の状況に注意し、空模様の変化に気を配るようにしましょう。積乱雲が近づいてきたり、雷鳴が聞こえたりする場合は、竜巻やダウンバーストが発生する可能性があります。安全な建物の中に避難し、状況が落ち着くまで様子を見るようにしてください。外出している場合は、頑丈な建物や地下街などに避難しましょう。近くに適切な避難場所がない場合は、物陰に隠れるなどして身を守ってください。