
脊髄損傷:その原因と対策
- 脊髄損傷とは私たちの体の中心を走る背骨、その中にある神経の束である脊髄は、脳からの指令を全身に伝え、また、全身からの感覚を脳に伝えるという重要な役割を担っています。この脊髄が、外部からの強い衝撃によって傷つくことで、様々な機能に障害が生じる病気を脊髄損傷と呼びます。脊髄損傷を引き起こす原因として最も多いのは交通事故です。自動車やバイクの衝突事故など、体に強い衝撃が加わることで脊髄が損傷を受けます。また、高所からの転落や落下物による事故、スポーツ中の事故なども脊髄損傷の原因となりえます。 脊髄が損傷すると、その程度や部位によって、手足の麻痺、感覚の麻痺、排泄障害、体温調節機能の障害など、様々な症状が現れます。 重度の場合は、生涯にわたっての後遺症が残る可能性もあり、日常生活に大きな支障をきたすこともあります。脊髄損傷は、決して他人事ではありません。交通事故や転倒など、日常生活における危険を認識し、予防に努めることが大切です。また、スポーツを行う際には、事前に準備運動をしっかり行い、安全な環境で行うように心がけましょう。