
身近なところに潜む危険!ダイオキシン
- ダイオキシンとは?ダイオキシンと聞いて、危険な物質というイメージを持つ方は多いのではないでしょうか? 実はダイオキシンとは、特定の一つの物質を指すのではありません。「ダイオキシン類」と呼ばれる、似た構造を持つ物質群の総称なのです。ダイオキシン類には、ポリ塩化ジベンゾパラダイオキシン(PCDD)、ポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)、コプラナーポリ塩化ビフェニル(Co-PCB)など、多くの物質が含まれています。いずれも、私たちの身の回りにあるごくありふれた元素、炭素、酸素、水素、塩素などが、高温で加熱される過程で偶然に結びついて生成されてしまうという特徴があります。例えば、ゴミ焼却炉や工場など、物質を燃焼する施設から発生することが知られています。また、火山活動や森林火災など、自然現象に伴って発生する場合もあります。ダイオキシン類は、環境中に排出されると、土壌や水に蓄積しやすく、食物連鎖を通じて私たちの体内に取り込まれる可能性があります。微量であっても、長期間にわたって摂取し続けると、健康への影響が懸念される物質です。