
脈がないのに心臓は動いている? 無脈性電気活動とは
- 無脈性電気活動 生存のために理解すべき心臓の緊急事態無脈性電気活動(PEA)という言葉は、医療関係者以外の方にはあまり馴染みがないかもしれません。しかしこれは、心臓が血液を送り出すという重要な役割を果たせなくなる、命に関わる深刻な状態です。つまり、心臓の電気信号は動いていても、心臓自体は効果的に拍動しておらず、血液を身体全体に循環させることができない状態を指します。PEAは、心筋梗塞や重度の出血、中毒など、様々な要因によって引き起こされます。心臓が正常に拍動しなくなるため、意識を失ったり、呼吸が止まったりするなど、生命の危機に直結する症状が現れます。PEAを疑う症状が現れた場合、一刻も早い対応が不可欠です。迷わず救急車を要請し、救急隊員に状況を正確に伝えましょう。医療現場では、PEAの原因を特定し、心臓を正常な状態に戻すための処置が行われます。PEAは決して他人事ではありません。日頃から、PEAに関する正しい知識を身につけておくことが、自分や周りの人の命を守ることに繋がります。