無気肺

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無気肺:呼吸が浅いときの危険性

- 無気肺とは無気肺は、肺の一部または全部が膨らまなくなる病気です。呼吸をする際、私達は普段意識していませんが、空気は気管を通って肺へと送られています。そして、肺の中で酸素と二酸化炭素の交換が行われ、私達は生きていくことができます。しかし、無気肺になると、肺に十分な空気が届かなくなってしまうのです。その原因は様々で、空気の通り道である気道が、痰や異物によって塞がってしまう場合や、肺の外側から腫瘍や胸水が圧迫することで起こる場合があります。健康な状態であれば、肺は常に空気を吸い込んで膨らんでいます。しかし、無気肺になるとこの肺の膨らみが十分に行われなくなり、呼吸が困難になります。さらに、肺で酸素と二酸化炭素の交換がうまくいかなくなるため、血液中の酸素濃度が低下してしまいます。その結果、息切れや動悸といった症状が現れるようになり、重症化すると意識を失ってしまうこともあります。無気肺は、肺炎や気管支喘息、肺塞栓症などの病気の合併症として起こることが多く、注意が必要です。もし、呼吸困難や息切れなどの症状が現れた場合は、速やかに医療機関を受診するようにしてください。
けが人へ医療

命を守る呼吸管理: 呼気終末陽圧 (PEEP) の役割

私たちは、普段何気なく呼吸をしていますが、この行為こそが私たちの命を支える大切なものです。呼吸によって、体中に酸素が届けられ、それと同時に不要な二酸化炭素が体外へ排出されます。空気中の酸素は、肺の中にある小さな袋状の器官、肺胞で血液中に取り込まれ、体全体に運ばれます。そして、細胞が活動で使った後の二酸化炭素は、再び血液によって肺胞まで運ばれ、呼吸によって体外へ排出されるのです。しかし、病気や事故など、様々な原因によって肺胞が縮んでしまうことがあります。これを肺虚脱と呼びますが、肺虚脱が起こると、肺胞で正常に酸素と二酸化炭素の交換が行われなくなり、血液中に十分な酸素を取り込むことができなくなります。その結果、息苦しさや意識障害が現れ、最悪の場合、死に至る危険性も伴います。このように、呼吸は私たちの生命維持にとって非常に重要な役割を担っており、肺の健康を守ることは、健康的な生活を送る上で欠かせない要素の一つと言えるでしょう。