火災対策

火災への備え

網入りガラスの意外な落とし穴

- 火災から命を守る!網入りガラスの役割とは?火災が発生した際、私たちを守るために重要な役割を果たすのが網入りガラスです。これは、その名の通り、ガラスの中に網目状の鉄線が入っている特別なガラスです。火災の熱でガラスが割れてしまっても、この鉄線が内部で網のように支えるため、ガラス全体がバラバラに崩れ落ちるのを防ぎます。もしも火災時に普通のガラスを使用していると、どうなるでしょうか?高温にさらされたガラスは、割れて鋭利な破片となって激しく飛び散り、大変危険です。割れたガラスで怪我をしてしまったり、避難経路が塞がれてしまう可能性もあります。網入りガラスは、このような火災時の二次的な被害を防ぐために開発されました。火災の際に割れても、鉄線のおかげである程度の強度を保ち、避難経路を確保することができます。また、ガラス片の飛散も抑えられるため、避難時の安全性が格段に向上します。このように、網入りガラスは私たちの命を守る上で欠かせないものです。そのため、火災の危険性が高い地域では、建築基準法によって、網入りガラスの設置が義務付けられています。特に、防火地域や準防火地域に指定されている地域では、網入りガラスの設置は必須です。
火災への備え

火災から財産を守る!耐火金庫の基礎知識

- 耐火金庫とは耐火金庫とは、読んで字のごとく、火災から中身を守ることを目的として作られた金庫のことを指します。家やオフィスで火事が起きた際にも、現金や預金通帳、権利証書、貴金属などの貴重品、さらには思い出の写真や手紙などの大切なものを守るためには欠かせない存在と言えるでしょう。一般的な金庫の多くはこの耐火金庫に分類され、その頑丈な扉や本体は、見た目の重厚感だけでなく、火災の熱から内部を守るための特別な構造となっています。具体的には、鉄製の外殻と内殻の二重構造になっており、その間には断熱材がぎっしりと詰まっているものが多いです。この断熱材が火災の高温から内部を守り、貴重品へのダメージを最小限に抑える役割を担っています。耐火金庫は、その性能によって様々な種類があります。火災時の温度上昇を抑えるだけでなく、爆発事故などによる衝撃や、消火活動時の放水による水濡れから中身を守る機能を備えたものも販売されています。ご自身のニーズや保管する物に合わせて、最適な耐火金庫を選ぶことが大切と言えるでしょう。
犯罪への備え

企業の安全を守る「警備保障」とは

事業を円滑に進める上で、企業は様々なリスクに備えなければなりません。中でも、盗難や火災といった予期せぬトラブルは、企業の財産や従業員の安全を脅かし、事業の存続さえ危うくする可能性があります。このような事態から企業を守る上で重要な役割を担うのが「警備保障」です。警備保障とは、専門の警備会社に業務を委託することで、盗難や火災などの発生を未然に防ぐとともに、万が一、事故が発生した場合には、その損害を補償してもらう仕組みを指します。警備会社は、企業のニーズに合わせて、様々なサービスを提供しています。例えば、常駐警備員による24時間体制での監視や、最新のセキュリティシステムの導入、従業員に対する防犯訓練の実施などがあります。また、火災発生時には、初期消火活動や避難誘導を行い、被害を最小限に抑えるための訓練を受けた専門の隊員が対応します。企業は、自社の事業内容や規模、そして抱えているリスクに応じて、必要な警備内容や保障額を検討し、最適な警備保障サービスを選択することが重要です。専門の知識を持った警備会社と契約することで、企業は安心して事業に専念できる環境を整え、不測の事態が発生した場合でも、速やかに事業を復旧させることが可能になります。
火災への備え

コンピュータールームを守る!ガス系消火設備とは?

- ガス系消火設備の概要ガス系消火設備は、その名の通り、ガス状の消火剤を使って火を消す設備です。水や泡を使うスプリンクラー設備とは異なり、消火後に水による被害がないという大きな特徴があります。そのため、電子機器や美術品など、水に弱いものを守るのに適しています。ガス系消火設備は、主に二酸化炭素やハロンなどのガスが使われていましたが、近年では、これらのガスが地球環境に与える影響が懸念されるようになりました。そこで、環境への負荷がより小さい代替のガスが開発され、使用されるようになっています。ガス系消火設備は、コンピュータールームや通信機械室など、電子機器が集中している場所で広く使われています。これらの場所では、火災による機器の損傷が業務に大きな影響を与えるため、水を使わずに消火できるガス系消火設備は非常に有効です。また、美術館や書庫など、貴重な資料や文化財を保管する場所でも、水による被害を防ぐためにガス系消火設備が採用されています。さらに、近年では、駐車場でもガス系消火設備の設置が進んでいます。駐車場は、自動車からガソリンが漏れて火災が発生する危険性があるため、消火設備の設置が義務付けられています。ガス系消火設備は、水による消火活動が困難な立体駐車場などでも設置しやすく、効果的に火を消すことができます。このように、ガス系消火設備は、様々な場所で私たちの安全を守ってくれる重要な設備として活躍しています。