
火山噴火の脅威:噴煙から身を守る
- 噴煙とは噴煙は、火山活動に伴って火口から立ち上る様子から、煙と混同されがちです。しかし実際には、煙のように物質が燃焼して発生するものではありません。噴煙の正体は、火山ガスや水蒸気が、微細な火山灰と混ざり合ったものです。噴煙の色は、含まれる火山灰の割合によって変化します。火山灰の割合が少ない場合は白色に近い色をしていますが、割合が増えるにつれて灰色や黒色へと変化していきます。これは、噴煙に含まれる火山灰の量が多いほど、太陽光が遮られるために黒く見えるためです。噴煙の成分は、火山や噴火の規模によって大きく異なります。水蒸気や二酸化炭素などの比較的無害な成分が多い場合もあれば、二酸化硫黄や硫化水素などの人体に有害なガスや物質が含まれている場合もあります。また、噴火の規模によっては、大きな噴石や火山弾が噴煙の中に含まれていることもあり、大変危険です。火山噴火の際には、噴煙の規模や色、風向きなどに注意し、危険な地域には近づかないようにすることが重要です。