
潜水作業の危険:減圧症を理解する
- 減圧症とは減圧症は、潜水などの際に、高い水圧がかかる環境から低い水圧の環境へ急激に移った際に、体の中で起こる変化が原因で発症する病気です。深く水中にもぐればもぐるほど、私達の体は周囲の水圧の影響を大きく受けます。この時、私達の呼吸によって体内に取り込まれた空気中の窒素ガスは、高い水圧によって血液や体液に普段よりも多く溶け込んでいきます。この状態で、水中から水面に向かって急激に浮上すると、溶けていた窒素ガスは、圧力が低い環境になったことで、体内で気泡となってしまいます。これは、密閉された炭酸飲料水のボトルを開けた際に、一気に気泡が発生する現象と同じです。この気泡は、血管を詰まらせたり、神経を圧迫したりすることで、様々な体の不調を引き起こします。これが減圧症です。