
意外と知らない溶岩ドームの脅威
- 溶岩ドームとは溶岩ドームは、火山活動によって生まれる、特徴的な地形の一つです。火山の噴火口から、粘り気の強い溶岩がゆっくりと押し出されると、その場に留まって冷え固まります。そして、まるで熱いお餅が噴火口の上に積み重なるように、ドーム状の地形を形成していくのです。これが「溶岩ドーム」と呼ばれるもので、別名「溶岩円頂丘」とも呼ばれます。溶岩ドームは、その形から、一見静かで安定した存在のように思えるかもしれません。しかし、実際には内部に高温の溶岩を保持しているため、決して安全とはいえません。火山活動が活発化すると、様々な現象を引き起こす可能性を秘めているのです。例えば、溶岩ドーム内部の圧力が高まると、爆発的な噴火を引き起こしたり、崩落して火砕流や地すべりを発生させることがあります。また、溶岩ドームの成長に伴って、その周辺では地形の変化や亀裂が生じ、新たな噴火口が開く可能性もあります。このように、溶岩ドームは、その美しい外観とは裏腹に、火山活動の潜在的な危険性を秘めた存在と言えるでしょう。