深さ

地震について

地震の発生源はどこ?浅発地震について解説

地震は地球内部で発生する現象ですが、どこでも同じように起こるわけではありません。地下深くで発生するものと、私達が生活する地表に近い場所で発生するものがあります。地震の発生する深さの違いによって、呼び方が変わるだけでなく、地震の規模や影響範囲も大きく変わってきます。地震は、地球内部の岩盤に力が加わって破壊される際に発生する振動です。この破壊が始まる場所を震源と呼びますが、震源の深さによって地震は大きく3つに分類されます。まず、震源の深さが0kmから約60kmまでの地震を「浅発地震」と呼びます。浅発地震は、私たち人類に最も影響を与えやすい地震です。比較的規模の小さな地震でも、震源が浅いと地表は大きく揺れます。そのため、建物倒壊や地滑りなどの被害が発生しやすくなります。次に、震源の深さが約60kmから約300kmまでの地震を「やや深い地震」と呼びます。やや深い地震は、浅発地震に比べて地表から離れているため、揺れはそれほど大きくありません。最後に、震源の深さが約300kmよりも深い地震を「深発地震」と呼びます。深発地震は、地表からはるか遠くで発生するため、私たちが揺れを感じることはほとんどありません。このように、地震の発生する深さによって、その影響は大きく異なります。地震のメカニズムとそれぞれの深さの地震の特徴を理解しておくことが、日頃の備えに繋がります。