液状化

地震への備え

建物の安全: 地震による液状化をPL法で評価

地震は私たちの暮らしを脅かす自然災害の一つですが、揺れそのものだけでなく、様々な二次災害を引き起こす可能性があります。その中でも、液状化現象は、地面が液体のように変化する現象であり、建物や道路、ライフラインなどに甚大な被害をもたらす可能性があります。液状化現象は、主に、砂浜や埋め立て地など、緩く堆積した砂質土層に地下水が含まれている場所で発生しやすくなります。地震の揺れによって、地盤中の砂粒子の間にある水が圧力を受け、その結果、砂と水が分離し、地面が液体状になってしまうのです。液状化が発生すると、地面は支持力を失い、建物が傾いたり、沈下したりする可能性があります。また、マンホールや buried tank など地中に埋設された構造物が浮き上がったり、水道管やガス管などのライフラインが破損し、断水やガス漏れなどの被害が発生する可能性もあります。このような被害を軽減するために、まずは、自宅や職場の地盤が液状化しやすい場所かどうかを確認することが重要です。各自治体が発行しているハザードマップなどを活用することで、お住まいの地域の液状化危険度を知ることができます。液状化しやすい地盤に家を建てる場合には、地盤改良工事などの対策を講じることで、建物の被害を軽減することができます。液状化現象は、地震発生時の恐ろしい二次災害の一つですが、事前の備えをしっかり行うことで、被害を最小限に抑えることが可能です。