
都市の浸水対策!知っておきたい浸透施設
近年、都市部において、集中的な豪雨による浸水被害が目立つようになっています。ひとたび強い雨が降ると、道路が川のようになり、家屋に濁水が流れ込むといった光景をニュースなどで目にする機会も増えました。 このような都市型水害の増加は、都市化の進展と密接な関係があります。都市化が進むということは、建物が増え、道路が整備される一方で、土の地面は減り、アスファルトやコンクリートなど、水が浸透しにくい地面が増えることを意味します。 都市部に降った雨水は、本来であれば土に染み込み、地下水として蓄えられます。しかし、浸透しにくい地表が増えたことで、雨水は行き場を失い、排水溝へと集中します。排水溝は、都市生活で生じる生活排水などをスムーズに流すために整備されていますが、想定以上の雨水が流れ込むと、排水能力を超えてしまい、その結果、道路や住宅に浸水してしまうのです。