治療法

けが人へ医療

持続動注療法:新しい治療の選択肢

- 持続動注療法とは持続動注療法とは、患部に直接、継続的に薬を送り込む治療法です。従来の治療では、薬は口から服用したり、血管に注射したりする方法が一般的でした。しかし、これらの方法では、薬が全身に広がってしまい、目的とする患部以外にも作用してしまうことがあります。一方、持続動注療法では、カテーテルと呼ばれる細い管を血管内に留置し、その先端を治療が必要な血管の近くに配置します。そして、持続注入ポンプを用いて、カテーテルを通じて薬を低濃度で継続的に患部に直接送り込みます。この方法により、必要な部位に集中的に薬剤を届けることができるため、効果を高めつつ、副作用を抑える効果が期待できます。また、全身への影響が少なくなるという利点もあります。持続動注療法は、がん治療をはじめ、様々な疾患の治療に用いられています。
感染症から守る

エボラ出血熱について

- エボラ出血熱とはエボラ出血熱は、エボラウイルスという病原体によって引き起こされる、重症化しやすい感染症です。このウイルスは、糸のように細長い形をしたフィロウイルスという種類に分類され、感染力が非常に強いことが知られています。日本の法律である感染症法では、最も危険な感染症の一つとして、一類感染症に指定されています。エボラウイルスに感染すると、高熱、激しい頭痛、筋肉痛、強い倦怠感といった症状が現れます。さらに病状が進むと、吐き気や嘔吐、下痢、皮膚からの出血などが起こり、最悪の場合、複数の臓器が機能不全に陥り、死に至ることもあります。エボラ出血熱が初めて確認されたのは、1976年のことです。アフリカのスーダンとコンゴ民主共和国で、ほぼ同時期に発生しました。その後も、アフリカ諸国を中心に、断続的に流行が報告されています。日本国内では、現在のところエボラ出血熱の発生は確認されていません。しかし、海外への渡航者や輸入感染症として、国内に侵入する可能性は否定できません。そのため、エボラ出血熱に関する正しい知識を持ち、予防対策を講じておくことが重要です。
けが人へ医療

高気圧酸素療法:現代医療における新たな可能性

- 高気圧酸素療法とは高気圧酸素療法とは、普段私たちが生活している気圧よりも高い、2~3気圧という特殊な環境に設置された部屋の中で、高濃度の酸素を吸入する治療法です。この治療法は、体に取り込む酸素の量を大幅に増やすことで、様々な病状の改善に効果を発揮します。私たちの体は、呼吸によって酸素を取り込み、血液によって全身に運びます。しかし、病気や怪我などによって、血液の流れが悪くなったり、酸素を十分に取り込めなくなったりすることがあります。このような状態になると、体の組織は酸素不足に陥り、様々な機能が低下してしまいます。高気圧酸素療法では、気圧を高めた環境で高濃度の酸素を吸入することで、血液中に溶け込む酸素の量を増加させます。これにより、酸素不足に陥っている組織にも十分な酸素を供給することができるようになり、組織の修復や機能回復を促します。高気圧酸素療法は、一酸化炭素中毒や潜水病などの急性疾患から、難聴や糖尿病性壊疽などの慢性疾患まで、幅広い疾患に効果が期待できます。また、近年では、美容や健康増進を目的とした利用も増えています。