
空を見上げてみよう!雲の正体と防災
私たちが毎日見上げる空には、白や灰色、あるいは夕焼けに赤く染まるなど、様々な表情を見せる雲が浮かんでいます。雄大に広がっていたかと思えば、あっという間に形を変え、まるで生きているかのようです。この身近な存在でありながら、どこか不思議な雲は、一体何からできているのでしょうか?実は雲の正体は、目には見えないほど小さな水滴や氷の粒が集まってできたものです。では、これらの水滴や氷の粒は、どのようにして生まれるのでしょうか?雲の発生には、太陽の熱が大きく関わっています。太陽の光によって温められた地面や海からは、水が蒸発して水蒸気となります。目に見えない水蒸気は、周りの空気より軽いので上昇していきます。そして、上空の冷たい空気の中に入ると、冷やされて水滴や氷の粒に変化するのです。しかし、水蒸気が変化しただけでは、まだ雲はできません。空気中の目に見えないほど小さな塵やほこりなどを核として、水滴や氷の粒はくっついていきます。こうして、水滴や氷の粒は次第に大きく成長し、私たちの目に見える大きさの雲粒となり、空に浮かぶ雲となるのです。