気象警報

水害について

海の脅威「しけ」:その種類と備え

「しけ」という言葉をご存知でしょうか? 「しけ」とは、海上で強い風が吹き、波が高くなって海面が荒れる現象のことを指します。普段は穏やかな海も、ひとたび「しけ」になると、その姿は一変します。高い波は白いしぶきをあげ、まるで海の怒りを感じさせるような荒々しい表情を見せます。このような状況下では、漁船はもちろんのこと、大型船舶でも航行は困難になり、海運や漁業に大きな影響が出ます。また、沿岸部では、高波による浸水や海岸侵食などの被害が発生する危険性もあります。海は私たち人間にとって、多くの恵みをもたらす大切な存在ですが、同時に、ひとたび牙をむけば大きな脅威となることを忘れてはなりません。「しけ」という言葉を知ることは、海と安全に向き合うための第一歩と言えるでしょう。
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「特別警報」ってどんな警報?

- 特別警報とは特別警報は、数十年に一度しか起こらないような、甚大な被害をもたらす可能性のある異常な気象状況が予測される際に、気象庁が発表する特別な警報です。これは、従来の警報の発表基準をはるかに上回る、経験したことのないような危険が差し迫っていることを意味します。過去の災害では、予想をはるかに超える規模の被害が発生し、人々の命が危険にさらされるケースも見られました。こうした教訓を踏まえ、より分かりやすく、切迫性の高い情報提供を行うことで、一人でも多くの命を守り、被害を最小限に抑えることを目的として、特別警報は導入されました。特別警報が発表された場合は、自分の身を守るための行動を最優先に考えてください。 既に避難勧告や指示が出ている場合には、速やかに安全な場所に避難しましょう。また、自宅や職場など、その場に留まる必要がある場合は、屋内の最も安全な場所へ移動するなど、身の安全を確保するための対策を講じてください。特別警報は、命に関わる危険が迫っていることを知らせる、最後の砦ともいえる警報です。気象情報や自治体からの情報に注意し、特別警報が発表された場合には、ためらうことなく、命を守る行動をとってください。