気象庁

その他

天気予報の鍵!予報区ってなに?

- 予報区とはテレビやラジオ、インターネットで天気予報を確認する際、「〇〇地方は晴れ」といった表現を耳にする機会は多いでしょう。実は、天気予報は日本全国を一様に発表しているのではなく、地域ごとに細かく区分して発表されています。この区分を「予報区」と呼びます。予報区は、気象庁が天気予報や警報・注意報などを発表する際に使用する、いわば天気予報の地図における基本単位です。日本は南北に長く、地形も複雑なため、地域によって気象条件が大きく異なります。そのため、より詳細な気象情報を伝えるために、全国を約100の予報区に分割しています。予報区は、都道府県単位よりもさらに狭い範囲を指す場合が多く、例えば東京都内であれば、「東京地方」「多摩北部」「多摩南部」「島嶼部」といったように区分されます。このように、予報区は、それぞれの地域における気象の特徴を考慮して設定されており、より正確な天気予報を伝えるために欠かせないものです。天気予報を見る際には、ぜひお住まいの地域の予報区を確認してみてください。
その他

暑夏の意味と対策

暦の上では6月になると夏が始まり、8月まで3か月間が夏に当たります。しかし、近年は残暑が厳しく、9月に入っても夏の暑さが続くことがあります。このような夏の暑さの厳しさは一般的に「暑夏」と呼ばれますが、気象庁ではどのように定義されているのでしょうか。気象庁では、6月から8月までの夏の期間の平均気温が、過去30年間の平均気温(平年値)と比べて高い場合を「暑夏」と定義しています。この「高い」は、3段階の表現(「低い」「平年並み」「高い」)のうちの一つであり、それぞれの発生確率は1/3となっています。つまり、「暑夏」は、平均して3年に1回の割合で起こる計算になります。ただし、「暑夏」の定義は、地域や観測地点によって異なる場合があります。また、「暑夏」だからといって、必ずしも猛暑日が続いたり、熱中症患者が急増したりするわけではありません。暑夏という言葉にとらわれず、毎日の天気予報や気温情報を確認し、適切な暑さ対策を行うことが重要です。
組織

火山噴火予知連絡会とは?

日本列島は、世界的に見ても活火山の密集地帯であり、過去にも幾度となく噴火による災害に見舞われてきました。噴火は、溶岩流や火砕流、火山灰など、広範囲に甚大な被害をもたらす可能性があります。人々の生命や財産を守るためには、火山活動の異変をいち早く察知し、噴火の可能性や規模を的確に予測することが極めて重要です。こうした状況を踏まえ、1974年、火山噴火予知連絡会が発足しました。これは、火山学の研究者や気象庁、大学などの関係機関が連携し、火山活動に関する情報共有や観測・研究の連携を強化することで、より精度の高い噴火予知の実現を目指すことを目的としています。火山噴火予知連絡会は、定期的に会合を開き、各機関が観測したデータや最新の研究成果を持ち寄り、活火山の活動状況や噴火の可能性について評価を行っています。その結果を踏まえ、関係機関や自治体、住民に対して、噴火に関する情報提供や警戒の呼びかけを行うなど、防災対策に貢献しています。
その他

火山ガス予報:目に見えない脅威への備え

- 火山ガスとは火山ガスとは、火山活動に伴って火口や噴気孔から噴出される様々な気体の総称です。まるで地球が息をしている証のようで、その成分は驚くほど多岐にわたります。最も多く含まれるのは、無色無臭の水蒸気です。 火山ガスというと危険なイメージがありますが、この水蒸気自体は私たちにとって身近な存在と言えるでしょう。しかし、水蒸気以外にも、二酸化硫黄、硫化水素、二酸化炭素、塩化水素など、人体に有害な成分も含まれているため注意が必要です。特に、二酸化硫黄は刺激臭を持つ気体で、高濃度になると、咳や呼吸困難、目や喉の痛みを引き起こします。また、硫化水素は腐った卵のような臭いを持つ無色の気体で、高濃度では意識を失ったり、死に至ることもあります。火山ガスは目に見えないため、その危険性を認識しにくい場合があります。しかし、火山活動が活発な地域を訪れる際には、火山ガスの危険性を常に意識し、適切な注意を払うことが重要です。
水害への備え

命を守る津波警報、正しく理解しよう

大きな地震が発生すると、私達が特に注意しなければならないことの1つに津波があります。津波とは、海底で起きた巨大地震などによって発生する、非常に規模の大きい波のことです。この波の破壊力は凄まじく、沿岸地域に甚大な被害をもたらす可能性があります。地震発生後、気象庁は津波の発生が予想される場合、津波警報を発表します。これは、私達にとって命を守るための、非常に大切な情報源です。津波警報が発表されたら、すぐに安全な場所に避難することが重要です。海岸や河口付近など、標高の低い場所にいる場合は、速やかに高台や内陸部へ移動しましょう。津波は、繰り返し襲ってくるという特徴も持ち合わせています。最初の波が小さくても、油断せずに、警報が解除されるまで、安全な場所で待機を続けてください。ラジオやテレビ、インターネットなどを通じて、最新の情報を常に確認するように心がけましょう。
水害への備え

copy済 ゲリラ豪雨から身を守る!降水短時間予報のススメ

近年、局地的に発生する短時間強雨、いわゆる「ゲリラ豪雨」による被害が増加しています。ゲリラ豪雨は、その名の通り、突発的に発生し、短時間で猛烈な雨を降らせることから、予測が非常に困難です。いつ、どこで発生するか分からないため、日頃からの備えが重要となります。まず、気象情報に注意を払い、最新の情報をこまめに確認するようにしましょう。テレビやラジオ、インターネット、スマートフォンアプリなどを活用し、大雨や洪水に関する警報や注意報が出ていないか、常に確認することが大切です。特に、外出時には最新の気象情報を確認し、急な雨に備えましょう。また、自宅や職場周辺の危険箇所を把握しておくことも重要です。例えば、急な坂道や低い土地、河川の近くなどは、豪雨時に浸水したり、土砂災害が発生する可能性があります。ハザードマップなどを参考に、危険箇所を把握し、避難経路や避難場所を確認しておきましょう。ゲリラ豪雨は、いつ、どこで発生するかわからない脅威です。日頃から気象情報に注意し、適切な防災対策を講じることで、被害を最小限に抑えることができます。
水害への備え

津波から命を守る!:予報区を理解しよう

- 津波予報区とは地震大国である日本では、地震発生後の津波被害から人々の命を守るため、的確な情報伝達が欠かせません。そのため、広大な日本の沿岸をいくつかの区域に分割し、それぞれの区域ごとに津波に関する予測情報を発表する仕組みがとられています。これが「津波予報区」です。日本全国の沿岸は、都道府県とほぼ同じくらいの広さの66の区域に分けられています。それぞれの区域には、地理的な特徴や過去の津波被害の状況などを考慮して名前が付けられています。例えば、北海道であれば「太平洋沿岸東部」や「日本海沿岸北部」といった具合です。津波予報区を細かく設定することで、津波の規模や到達予想時刻をより詳細に予測することが可能になります。また、それぞれの地域に合わせたきめ細かい情報提供を行うこともできるため、住民はより迅速かつ適切な避難行動をとることができます。津波警報・注意報が発表された際には、自分がいる場所がどの津波予報区に属しているのか、そして、その区域にはどのような危険が予想されているのかを速やかに確認することが大切です。
水害について

防災の基礎知識:警報発令時の対応

- 警報とは警報とは、台風や大雨、洪水といった、私たちの暮らしに甚大な被害をもたらす恐れのある災害が予測される際に、気象庁が発表するものです。警報は、危険が目前に迫っていることをいち早く私たちに知らせることで、一人ひとりが適切な防災行動を取れるようにし、被害をできる限り抑えることを目的としています。天気予報などでよく耳にする注意報は、危険な現象が起こる可能性があることを知らせるものです。一方、警報は注意報よりも警戒度が高く、状況に応じて速やかに避難などの対策を取る必要があることを示しています。警報は、対象となる災害や地域、危険度に応じて様々な種類があります。例えば、大雨による災害のおそれがある場合に発表される「大雨警報」、洪水のおそれがある場合に発表される「洪水警報」、土砂災害のおそれがある場合に発表される「土砂災害警戒情報」などがあります。警報は、テレビやラジオ、インターネット、防災無線など、様々な方法で発表されます。また、近年では、スマートフォン向けの防災アプリを通じて、より迅速かつ的確な情報を受け取ることができるようになっています。警報が発表された際には、決して慌てることなく、まずは落ち着いて情報を確認することが重要です。そして、発表された情報に基づいて、自身の身の安全を確保するために、適切な行動をとるようにしてください。
水害について

防災の要!検潮所の役割と重要性

- 検潮所とは海岸線を見ると、陸から海に向かって細長く伸びた不思議な構造物を見かけることがあります。これは一体何のためにあるのでしょうか? 実はこれ、海の満ち引きや波の高さを測るための施設「検潮所」と呼ばれるものです。検潮所は、文字通り潮の満ち引きを「検」査する「所」という意味で、海岸線近くに設置されています。波の影響を受けにくいよう、頑丈な構造で足場が海の上まで伸びているのが特徴です。では、具体的にどのようにして海の高さの変化を測っているのでしょうか? 検潮所には、「検潮井戸」と呼ばれる円筒状の井戸が設置されており、この井戸を通して海水を取り込み、その水面の変化を計測することで潮位を測っています。井戸の底には小さな穴が開いており、常に一定量の海水が出入りすることで、波の影響を受けにくく設計されています。検潮所では、24時間体制で潮位の変化を観測し、そのデータを気象庁などに送信しています。集められたデータは、様々な用途に活用されています。例えば、船舶の安全航行に必要な潮位の予測、高潮による災害発生時の警戒情報の発表、海図の作成などに役立てられています。さらに近年では、地球温暖化による海面上昇の監視にも検潮所のデータが活用されています。検潮所は、私たちの生活と安全を守る上で、重要な役割を担っていると言えるでしょう。
水害について

意外と知らない?「海面変動」ってなに?

近年、地震情報などで「津波警報」や「津波注意報」と並んで、「海面変動」という言葉を耳にする機会が増えてきました。聞き慣れない言葉に不安を感じる方もいるかもしれません。今回は、この「海面変動」について詳しく解説していきます。「海面変動」とは、文字通り、海面の高さが変化する現象のことです。地震による津波はもちろんのこと、台風や低気圧による高潮、気圧の変化なども原因となります。これらの要因によって、海岸線が通常よりも後退したり、逆に海水が陸地に押し寄せたりすることがあります。「海面変動」は、津波の危険を知らせる重要な指標の一つです。地震発生後、津波が到達するよりも早く海面が異常に変化することがあります。この変化をいち早く捉え、人々に伝えることで、津波による被害を最小限に抑えることができます。気象庁は、海面変動の観測情報を元に、津波警報や注意報を発表しています。海面変動の情報は、テレビやラジオ、インターネットなどを通じて発信されます。地震発生後や、海岸線に異常を感じた場合は、これらの情報源から最新の情報を入手し、速やかに安全な場所へ避難することが重要です。
水害について

命を守る津波情報:その役割と重要性

- 津波情報とは地震発生後、私たちの命を守るために非常に重要な情報になるのが「津波情報」です。 この情報は、気象庁が発表するもので、津波の発生状況や予想される被害範囲について具体的に教えてくれます。津波情報には、主に以下の3つの段階があります。1. -大津波警報- 最も危険な段階を示す情報です。 巨大な津波が襲来する可能性が非常に高く、沿岸地域では建物の全壊や浸水など、壊滅的な被害が想定されます。 2. -津波警報- 高い津波が予想される場合に発表されます。 住宅に浸水するほどの津波が押し寄せ、人的被害が発生する危険性も高い状況です。 3. -津波注意報- 比較的低い津波が予想される際に発表されます。 海面が大きく変動し、海岸や河口付近では浸水する危険性があります。 これらの警報に加えて、津波情報では、予想される津波の高さや到達予想時刻、被害が想定される範囲なども詳しく伝えられます。 津波情報は、テレビやラジオ、防災無線、携帯電話の緊急速報メールなど、様々な方法で伝えられますので、常に情報収集に努めましょう。
水害について

地震発生!津波注意報発表時の適切な行動とは?

- 津波注意報とは地震発生後、海面の上昇や下降といった異常な現象が観測され、津波の襲来が予測される場合、気象庁は私たちに危険を知らせるため、津波注意報を発表します。津波注意報は、一刻を争う状況下で、可能な限り迅速に発表されることが重要です。気象庁は、地震発生から約3分以内に津波注意報を出すことを目標としています。特に、日本の近海を震源とする地震の場合、緊急地震速報の技術によって地震の規模や震源の位置が正確かつ迅速に把握できるため、わずか2分以内に津波注意報が発表されることもあります。津波注意報は、地震による揺れの有無に関わらず、津波の危険性があることを私たちに知らせる大切な情報です。テレビやラジオ、防災無線、携帯電話の緊急速報メールなど、様々な手段を通じて津波注意報が発表されますので、常に情報を入手できるよう心掛けましょう。
水害について

津波到達予想時刻とは?

- 津波到達予想時刻の概要地震発生後、沿岸部に暮らす人々にとって、一刻も早く安全な場所へ避難することが生死を分ける大きな問題となります。その際に重要な指標となるのが「津波到達予想時刻」です。津波到達予想時刻とは、地震によって引き起こされた津波が、特定の海岸や地域に到達すると予測される時刻を指します。これは、地震発生直後から、気象庁が地震の規模や震源の位置、過去の津波のデータなどを用いて、複雑な計算と分析を行い、できる限り早く発表するものです。津波到達予想時刻は、津波警報や注意報と合わせて発表されます。テレビやラジオ、防災無線、スマートフォンなどに配信されるこれらの情報は、住民が津波の危険性を認識し、速やかに避難を開始するために非常に重要です。津波は、地震発生から数十分後、場合によっては数時間後に到達することもあります。津波到達予想時刻を把握することで、落ち着いて避難行動をとるための時間的な目安を立てることができ、被害を最小限に抑えることに繋がります。
水害について

安心材料?津波予報について解説

- 津波予報とは大きな地震が起こると、多くの人が津波の発生を心配します。ニュース速報に釘付けになり、スマホで情報を探したり、家族や友人に連絡を取ったりする人もいるでしょう。そんな中、テレビやラジオから「津波予報」という言葉が聞こえてきたら、少し安心できるかもしれません。津波予報とは、気象庁が地震発生後、津波の発生の可能性や規模、到達予想時刻などを予測して発表する情報です。津波予報は、地震の規模や震源の深さ、場所などを分析し、コンピューターシミュレーションによって予測されます。津波予報には、大きく分けて「津波注意報」と「津波警報」の2種類があります。「津波注意報」は、比較的低い津波が予想される場合に発表され、海岸や河口付近では注意が必要です。一方、「津波警報」は、高い津波が予想される場合に発表され、海岸や河口付近から速やかに避難する必要があります。津波予報が発表された場合は、落ち着いてテレビやラジオ、インターネットなどで最新の情報を入手し、気象庁や自治体の指示に従って行動することが大切です。津波は、地震発生から数十分後、場合によっては数時間後に到達することもあります。津波予報が解除されるまでは、決して油断せず、安全な場所に避難しましょう。
水害について

「特別警報」ってどんな警報?

- 特別警報とは特別警報は、数十年に一度しか起こらないような、甚大な被害をもたらす可能性のある異常な気象状況が予測される際に、気象庁が発表する特別な警報です。これは、従来の警報の発表基準をはるかに上回る、経験したことのないような危険が差し迫っていることを意味します。過去の災害では、予想をはるかに超える規模の被害が発生し、人々の命が危険にさらされるケースも見られました。こうした教訓を踏まえ、より分かりやすく、切迫性の高い情報提供を行うことで、一人でも多くの命を守り、被害を最小限に抑えることを目的として、特別警報は導入されました。特別警報が発表された場合は、自分の身を守るための行動を最優先に考えてください。 既に避難勧告や指示が出ている場合には、速やかに安全な場所に避難しましょう。また、自宅や職場など、その場に留まる必要がある場合は、屋内の最も安全な場所へ移動するなど、身の安全を確保するための対策を講じてください。特別警報は、命に関わる危険が迫っていることを知らせる、最後の砦ともいえる警報です。気象情報や自治体からの情報に注意し、特別警報が発表された場合には、ためらうことなく、命を守る行動をとってください。
地震への備え

噴火警戒レベルを理解し、火山災害に備えよう

- 噴火警戒レベルとは火山は、いつ、どのように噴火するか予測が難しい自然現象です。噴火警戒レベルとは、このような火山の活動を5段階のレベルで示すことで、私たちが安全を確保するために取るべき行動を分かりやすく示した指標です。このレベルは、気象庁が噴火警報に付け加えて発表します。レベル1は「活火山であることに留意」 が必要な状態です。火山は本来活動的なものであることを意識し、登山や観光の際には、現地の情報収集を心がけましょう。レベル2になると「火口周辺規制」 が始まります。火口付近への立ち入りが規制されるため、指示に従いましょう。レベル3は「入山規制」 が敷かれる状態です。登山は禁止となり、状況によっては居住地域にも危険が及ぶ可能性があります。レベル4は「高齢者等避難」 が必要になります。危険な区域に住む高齢者や要介護者は、安全な場所へ避難する必要があります。そして、レベル5は最も危険なため全員「避難」 が必要です。危険な区域に住む全ての人は、速やかに安全な場所へ避難しなければなりません。噴火警戒レベルは、私たちの命を守るための大切な情報です。それぞれのレベルがどのような状況で、どのような行動を取ればよいのか、日頃からハザードマップを確認するなど、事前にしっかりと確認しておきましょう。
地震への備え

津波地震早期検知網:津波から命を守る

- 地震発生時の津波予測地震発生後、津波が来るかどうかをいち早く知ることは、私たちの命を守る上で極めて重要です。 海の底で大きな地震が起こると、その衝撃が海水に伝わって巨大な波となり、陸地を襲うことがあります。これが津波です。津波は、その巨大なエネルギーによって、家屋や建物、道路や橋などを破壊し、沿岸部に甚大な被害をもたらす可能性があります。過去にも、多くの尊い命が津波によって奪われてきました。そのため、地震発生後、できる限り早く津波の発生を予測し、人々に警告を発することが求められます。気象庁では、地震発生後、津波の発生のおそれがある場合、「津波警報」や「津波注意報」を発表し、人々に避難を呼びかけています。 これらの情報は、テレビやラジオ、防災無線などを通じて伝えられます。また、近年では、携帯電話へ緊急速報メールが配信されるため、より迅速に情報を受け取ることができます。地震発生時には、まず身の安全を確保し、その後、津波に関する情報に注意するようにしてください。もし、津波警報や津波注意報が発表された場合は、速やかに海岸から離れ、高台や指定された避難場所へ避難することが重要です。 津波は繰り返し襲ってくることがあるため、警報や注意報が解除されるまで、決して海岸へ近づかないように注意しましょう。
地震について

地震発生をいち早く知らせる!震度速報を理解しよう

- 震度速報とは何か震度速報とは、地震が発生した際に、気象庁が可能な限り迅速に発表する地震情報の速報のことです。 これは、国民に地震の発生をいち早く伝え、身を守る行動を促すことを目的としています。地震が発生すると、気象庁は全国に設置された地震計の観測データに基づいて、地震の規模や震源地などを解析します。そして、ある程度の揺れを観測した場合、震度速報として発表するのです。具体的には、震度3以上の揺れを観測した場合に、震度速報が発表されます。震度3は、屋内にいる人のほとんどが揺れを感じる程度の強さです。震度速報では、震源地や地震の規模(マグニチュード)に加えて、震度3以上の揺れを観測した地域とその強さが伝えられます。震度速報は、テレビやラジオ、インターネット、携帯電話の緊急速報メールなど、様々な手段で伝えられます。緊急地震速報と比較して、震度速報は実際に揺れを観測して発表される情報であるため、より確実な情報であると言えます。
地震について

噴火予報:火山活動の静穏状態

- 噴火予報とは噴火予報は、火山活動が活発化した際に、気象庁が発表する情報です。その目的は、火山周辺に住む人々や、登山者など、火山活動の影響を受ける可能性のある人々に、現在の火山活動の状況や、とるべき行動を的確に伝え、火山災害から生命と財産を守ることにあります。噴火予報には、いくつかの種類があり、それぞれに伝える内容と、取るべき行動が異なります。まず、「噴火警報」は、噴火が発生する可能性が非常に高まった場合に発表されます。噴火警報には、警戒が必要な範囲と、想定される噴火の規模に応じて、警戒レベルが設定されています。噴火警報が発表された場合は、居住地域や立ち入りが規制される区域、避難経路などを速やかに確認し、状況に応じて避難などの安全確保行動を取る必要があります。一方、「噴火速報」は、実際に噴火が発生したことを伝える情報です。噴火速報は、噴火の発生後、できるだけ早く発表されます。噴火速報が発表された場合は、周囲の状況をよく確認し、身の安全を最優先に、落ち着いて行動する必要があります。火山は、私たちの暮らしに恩恵をもたらすと同時に、大きな災害を引き起こす可能性も秘めています。噴火予報は、火山と共存するために欠かせない情報源です。日頃から、居住地の近くの火山の活動状況や、噴火予報の種類と意味を理解しておくことが重要です。
地震について

地震情報を知って命を守る

- 地震情報とは地震情報とは、気象庁が地震の発生時に発表する様々な情報を指します。地震が発生すると、私たちは不安な気持ちに襲われますが、地震情報はその不安を少しでも解消し、適切な行動をとるための重要な手がかりとなります。地震情報には、地震が発生した時刻、震源の位置、地震の規模を示すマグニチュード、そして各地の揺れの強さを示す震度などが含まれます。地震が発生した時刻は、地震の発生直後に速やかに発表されます。震源の位置は、緯度・経度で示され、地震が起きた場所を特定するために役立ちます。地震の規模を示すマグニチュードは、地震そのものの大きさを表す指標であり、数字が大きいほど規模の大きな地震であることを示します。そして、各地の揺れの強さを示す震度は、0から7までの10段階で表され、それぞれの地点での揺れの大きさを示します。これらの情報は、地震発生直後から可能な限り速やかに、テレビやラジオ、インターネットなどを通じて私たちに伝えられます。緊急地震速報など、地震による被害を軽減するために、いち早く情報を伝達する手段も用意されています。